ごぼうは根菜の王様 って言い過ぎかな?

個別食材の栄養素

根菜の代表格ともいえる「ごぼう」。

昔からごぼうなどの根菜類は体を温める効果があるといわれており、体が冷えやすい秋から冬にかけては煮物や鍋などで大活躍の食材です。

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ごぼう

ごぼうは、日本やアジア地域で広く栽培され、食用や薬用として利用されています。

ごぼうは、

  1. 食材としての利用: ごぼうは、根菜類の一種であり、風味豊かでシャキシャキとした食感が特徴です。料理に使われる際には、皮を剥いてから調理されることが一般的です。さまざまな料理に利用され、煮物や炒め物、天ぷら、漬物などの日本料理でよく見られます。
  2. 栄養価: ごぼうは栄養価が高く、食物繊維、ビタミン、ミネラルが豊富です。特に食物繊維が多く含まれており、消化器官の健康をサポートし、便秘の緩和に役立ちます。また、ビタミンBやミネラル(カリウム、マグネシウムなど)も含まれており、体の健康維持に役立ちます。
  3. 薬用としての利用: 伝統的に、ごぼうは漢方薬や民間療法で使用されてきました。その健康効果には、血糖値のコントロール、免疫システムのサポート、炎症の軽減などが含まれます。特に、糖尿病や高血圧の管理に役立つと期待されています。
  4. 食べ方の工夫: ごぼうは生で食べることもできますが、そのままだと歯ごたえが強いため、調理することが一般的です。皮を剥いた後、すりおろしたり、薄切りにして煮たり、炒めたりすることで、料理に取り入れやすくなります。
  5. 保存方法: ごぼうは乾燥させるか、冷蔵庫で保管することで長期間保存することができます。乾燥させた場合は、風通しの良い場所で保管し、冷蔵庫ではラップで包んで保存します。

以上、ごぼうが日常的に使われる理由です。

ごぼうの栄養成分と効果

食物繊維

ごぼうには、100gあたり5.7gもの食物繊維が含まれており、水溶性・不溶性どちらの食物繊維もバランス良く含んでいます。

水溶性食物繊維は、腸内で糖質や脂質の吸収を抑え、糖尿病や動脈硬化の予防が期待できます。

不溶性食物繊維は、水分を吸収して腸内で膨らむことで、腸を刺激して便通を促す働きが期待できます。
なかでも、多糖類の一種であるイヌリンと呼ばれる成分には糖の吸収を抑える働きだけでなく、善玉菌を増やし老廃物の排出を促す働きがあります。

アルギニン

アミノ酸の一種で、通常は体内で合成できますが、成長期の子供や外科手術後、体力消耗時などに不足しがちな成分です。

成長ホルモンの分泌を促進する効果や、免疫機能の向上などが期待できるといわれています。

カリウム

体内の水分・塩分調整に深い関わりがあり、むくみや高血圧の予防が期待できます。

ポリフェノール

ごぼうの切り口の色が変わりやすいのはポリフェノールが多いことによります。

ポリフェノールには抗酸化作用があり、生活習慣病予防が期待できるといわれています。

ごぼうの種類

滝野川ごぼう

最も一般的に出回っている品種で、長さは1mほどになります。

日本で栽培されている品種のほとんどは滝野川ごぼうが元になっているといわれています。

きんぴらごぼうや煮物・炒め物などいろいろな料理に使われます。

堀川ごぼう

伝統的な京野菜の一つで、滝野川ごぼうを越冬栽培させて大きくしたものです。

中が空洞になっているためお節料理などによく使われます。

新ごぼう

初夏に収穫されるもので、身が柔らかく香りが良いことが特徴です。

炒め物やサラダはもちろん、福岡県のどじょうを使った柳川鍋に欠かせない食材として有名です。

サラダごぼう

サラダ用に改良された品種で、身が柔らかく、香り豊かで白っぽい色が特徴です。

茹でてサラダに向いています。

ごぼうの美味しい食べ方

選び方

ごぼうは泥付きの状態の方が乾燥を防ぎ鮮度を保ちやすくなります。

ヒビやシワがなく、太さが均一でスラリと伸びたもの。ひげ根の少ないものが良品です。

保存方法

泥付きのものは新聞紙に包んで冷暗所で立てて保存。

泥をとってある洗いごぼうなどは乾燥に弱いため、ラップでくるんで冷蔵庫の野菜室で保存しましょう。

冷凍保存は出来ません。

調理のポイント

ごぼうはアクが強く切り口から変色しやすいので、切ったら酢水に付けることで変色を防ぐことができます。.

シャキシャキとした食感を残したいときは、縦に走っている繊維に沿って切るとよいでしょう。

おすすめレシピ

■ごぼうとえだ豆のごまあえ
食物繊維・カリウム・ビタミンEをとることができる一品です。

■イワシとごぼうの梅煮
イワシには、EPA・DHAが含まれています。ごぼうとわかめの食物繊維、梅干しのクエン酸をとることができるメニューです。

最後に

食物繊維が豊富で独特のシャキシャキ食感が楽しめるごぼう。

鍋やきんぴらなど香りと食感を生かしてそのおいしさを楽しみましょう!

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