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植物由来の食物繊維 グアーガム

食品添加物

グアーガムあまり聞き慣れないものですが、植物由来の食物繊維で、主に食品添加物に使用されています。天然のものとしては粘性が高いことで知られ、とろみをつけたり粘り気を出したりする増粘剤の用途で使用されることが多いようです。

グアーガムとは

グアーガムは、マメ科グアーの胚乳部から得られる水溶性の食物繊維です。グアーは、インドやパキスタンなどで栽培され主成分はガラクトマンナンです。食品添加物の他に、化粧品や洗浄剤などの用途もあります。そして、グアーガムの成分を利用した特定保健用食品もあります。

グアーガムには、整腸作用や血糖値の上昇を抑え、コレステロール値を下げるなどの健康向上に良いとされることが言われています。実際に、糖尿病の人には効用があり、食事とともに摂取することで血糖値が低下したというデータがあるようです。

また「グアーガム分解物」水溶性食物繊維、第6の栄養素ともいわれる食物繊維で、食物繊維と多くの種類があります。

不溶性食物繊維と水溶性食物繊維

食物繊維は、炭水化物のうち人の消化酵素で分解・吸収されない成分のことをいい、大きく分けて水に溶けない不溶性食物繊維と水に溶ける水溶性食物繊維に分けられて不溶性食物繊維は、小麦ふすまやごぼうなどに多く含まれ、便の“かさ”を増やして便通を促すことが知られています。一方で、水溶性食物繊維には、ごぼうに多く含まれるイヌリンやりんごに多く含まれるペクチンなどがあります。
そんななか、近年注目されている水溶性食物繊維に「グアーガム分解物(グアーガム酵素分解物)」があります。

グアーガム分解物とは

グアーガム分解物とは、そのままですが「グアーガム」を「分解」したものです。「グアーガム」とは、インド・パキスタンなどの乾燥した地域で採れる「グァー豆」から作られ、水に溶かすと少量でも非常に高粘度になる成分です。アイスクリームなどに増粘多糖類として使われますが、この成分が食物繊維としてもとても有用であることが知られるようになりました。しかし、少量でも水に溶かすと高粘度になってしまい扱いづらいため、酵素で分解して高粘度にならないように加工したものが「グアーガム分解物」です(グアーガム酵素分解物、PHGGとも呼ばれます

グアーガムの特徴

グアーガムは、通常食品に含まれる量を摂取する程度であれば、健康に特に支障をきたすことはないと言われています。

グルテンフリーであることから、最近は健康やダイエットを気にする女性からはパンやクッキーなどへの使い方も支持されています。ただし、場合によっては下痢や吐き気などの胃腸の不調を起こす可能性もあることから、使用量には気をつける必要があります。また、グアーガムが含まれる食品をとるときには、一緒に水分をを最低250mlは摂取するようにしましょう。水分なしに食べた場合、胃腸障害を起こす可能性があります。

さらに、長期にわたって食事と摂取していると、栄養の吸収を妨げると言われビタミンやミネラルなどのサプリと同時に摂取するのも、その栄養の吸収の効率が悪くなると言われています。

グアーガムは、妊婦は摂取しても大丈夫とされていますが、授乳中の女性の摂取に関しては安全性が十分に確認されていないようなので、避けた方が望ましいです。また、消化管に疾患がある人も摂取は避けるほうが安全です。海外においては職業性の喘息を引き起こしたという事例もあるようなので、気になる場合は摂取を控えるが良いでしょう。

グアーガムは天然のもので、グルテンフリー、便通改善などの効能があることから、一見すると健康に良いものという印象がありますが、摂取を控えた方が良いこともあるようなので気をつけましょう。

他の食物繊維の違い

水溶性食物繊維は、腸内細菌の栄養源(エサ)となり発酵分解され、短鎖脂肪酸を作り出して腸内環境を酸性にしてくれます。しかし、水溶性食物繊維の種類と腸内細菌の種類には相性があり、どんな水溶性食物繊維でもいいというわけではありません。
グアーガム分解物は、他の水溶性食物繊維より短鎖脂肪酸のひとつである「酪酸」を多く作ることが知られています。

食品添加物としての用途

グアーガムは、天然由来の物質なので、食品に添加するのに安全性は高いと言えます。食品添加物として使用される際は、ゲル化剤や増粘剤、安定剤、糊料として使用され、成分表示上、他の天然の多糖類と併用した場合には「増粘多糖類」の一括表示で良いとされています。
グアーガムが使用されている食品の具体例としては、アイスクリーム、和菓子、肉や魚の缶詰、ドレッシング、タレ、ソースなどが挙げられます。また、食品にとろみをつけたり、流動食にしたりと介護食としての活用もあります。

さいごに

食物繊維も、種類によって機能はさまざま。「グアーガム分解物」は、私たちの健康にとって、多くの可能性を秘めている次世代食物繊維ともいえる注目の素材です。

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