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食品の白色の着色料として使用されている添加物 酸化チタン(二酸化チタン)

食品添加物

酸化チタンは化粧品に詳しい方なら、日焼け止めなどの成分表に書かれているのを見かけた方もいると思います。この酸化チタンは、食品にも使われています。
肌だけでなく、食品に使われている酸化チタンに毒性はないのか危険性や発がん性について調べてみました。

酸化チタンとは

酸化チタンとは、チタンの化合物で、二酸化チタンともよばれています。
二酸化チタンにはルチル型、アナターゼ型ブルッカイト型の三種類があるのですが、食品や化粧品に使われるのは、そのうちルチル型とアナターゼ型の二つ。ナノ粒子という、非常に細かい状態で使用されることがほとんどだそうです。

酸化チタンの特性とは

酸化チタンには、私たちの暮らしに役立ついろいろな特性があります。
たとえば、排気ガスに含まれている硫黄酸化物や窒素酸化物を硫酸や硝酸に分解して大気中から取り除いてくれます。また、シックハウス症候群の原因だと言われているアセトアルデヒドなどの有毒ガスも分解してくれます。
また、水となじんで膜を作る性質もあることから、これを利用し鏡などの汚れやくもりを防止することもできます。酸化チタンをナノ粒子にした場合、紫外線を遮断する効果も得られるのです。

食品に対する特性

食品では、酸化チタンは白色の着色料として利用されています。
硫酸チタンから生成したメタチタン酸を燃焼させるか、四塩化チタンを加水分解または直接燃焼して得られる粉末が白色なり、これが白色の着色力、隠ぺい力(元の色を隠す)ともにとても優れているのです。日本では、酸化チタンは食品添加物としての使用が認められていますが、制限がきつく、着色料以外には使用出来ない決まりになっています。

酸化チタン使用品

着色料としてたくさんの食品に

下記で二酸化チタンを添加したホワイトチョコレートと無添加のホワイトチョコレートの比較画像が見られます。

酸化チタンは、白色の着色料です。
そのため、乳製品やホワイトチョコレートなどの白い加工食品によく使われています。
また、元の色を隠す隠ぺい力にも優れているので、ほかの色を塗る前の下地としてもちいられることもあります。つまり、それが白色ではないからといって、酸化チタンが使われていないとはかぎらないのだそうです。

酸化チタンが使われていない食品としては、黄な粉、魚肉漬物、クジラ肉漬物、カステラ、こんぶ、醤油、食肉、食肉漬物、茶、スポンジケーキ、海苔類、マーマレード、豆類、味噌、麺類、野菜類、ワカメ類などがあげられます。

日焼け止めなどの化粧品にも

酸化チタンは、ナノ粒子になると紫外線を遮断する効果があるそうです。
それを利用して日焼け止めはもちろん、ファンデーションやリップなどさまざまな化粧品に使用されています。
ただし、酸化チタンは紫外線は遮断するものの、それ自体が活性酸素を出す物質です。しかも、太陽の光を浴びれば、ますます活性化します。
そのため、肌の酸化を防ぐため、酸化チタンを使った化粧品にはコーティング剤がもちいられている場合がほとんど。
このコーティング剤も素材によっては肌によくありませんから、コーティング剤不使用のものを探してできるだけ紫外線を浴びないようにするか、それともきちんとコーティングされているものを使うのかは、それぞれの生活スタイルに合わせて選びたいですね。

その他の使用例

酸化チタンは、食品や化粧品以外にもさまざまなものに使われています。
塗料や印刷用のインクはもちろん、製紙、プラスチック、化学繊維、ゴム、ホウロウ、ガラスなど、あげればきりがありません。

酸化チタンに危険性と毒性

多くの動物実験により、酸化チタンには毒性があることがわかっています。
しかし、世界保健機関(WHO)が酸化チタンを「発がん性がある物質」に分類しているのに対して、日本では「人に対する発がん性が疑われる」という発表にとどまっています。
また、厚生労働省の有害性総合評価表でも発がん性をはじめとするさまざまな危険性について、根拠が乏しいとしています。それに加えて、生殖・発生毒性試験や遺伝毒性試験、反復投与毒性試験のいずれにおいても毒性は報告されていません。

高い発がん性

国際がん研究機関(IRAC)や世界保健機関など、多くの機関や専門家が酸化チタンの発がん性を指摘しています。
とくに、アメリカの癌学会では、もっとも発がん性の高い5つの物質の一つとして酸化チタンをあげているほどです。

不妊・妊娠合併症

マウスによる動物実験で、ナノ粒子の酸化チタンが母体内の胎児に神経毒性を引き起こしたという報告があります。
これにより、酸化チタンには不妊や妊娠合併症のおそれがあると言われています。

アルツハイマー

動物実験において、吸入した酸化チタンは短期間のうちに脳に達し、炎症を起こしたり、細胞ストレスの数値を上昇させたりすることが確認されています。
そのほか、記憶をつかさどる海馬の神経に損傷もみられたことから、酸化チタンがアルツハイマー病の発症につながるとの指摘もあるようです。

酸化チタンの安全性

発がん性、妊娠合併症など、さまざまな危険性が指摘されている酸化チタンですが、実は、経口摂取による毒性はそれほど高くないと言われています。

経済産業省による実験でも、10%濃度の酸化チタン顔料を13週間ラットのエサに混ぜたところ、死亡はもちろん、何らかの病気の発症や体内の組織の変調は一切見られなかったようです。

また、体重1kgにつき5gという多量のナノ酸化チタンをマウスに投与するという実験でも、いったん肝臓への蓄積は見られたものの、毒性は確認されませんでした。

酸化チタンの致死量

酸化チタンは、動物実験により半数致死量が発表されています。
半数致死量とは、この量を与えると半数が死に至るという目安で、酸化チタンの場合、だいたい体重1kgにつき10g。
人間でいうと、体重50kgなら500g摂取で半数致死量となります。
この量は、摂取しようとしてもできるものではなく、まず安心しても大丈夫でしょう。

口からの摂取よりも吸入に注意

食品に使われている酸化チタンは着色料ですから、そう多量に摂取することはありません。
また、酸化チタンは皮膚から体内に吸収されることもありませんから、酸化チタンが使われた化粧品を使用していても大丈夫でしょう。
ただし、気管内に取り入れられた酸化チタンは約1.25 mg/kgで呼吸器系の異常や炎症、代謝への影響が見られるなど毒性が確認されています。
日常生活ではあまり関係ありませんが、もし、酸化チタンの粒子を扱う仕事に携わることがあれば、防塵マスクなどで予防をしたほうがいいと思われます。

最後に

酸化チタンは着色料ですから、食品添加物を避けたい人にとってはあまり取り入れたくない物質かもしれませんね。
たしかに、避けられるのならそれに越したことはないでしょう。
ただし、食品添加物は、そうそう多量に摂取することはありません。
あまり気にしすぎず、回避できるときだけ回避するようにすれば大丈夫だと思われます。

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