花粉症と風邪

雑学
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花粉症と風邪の症状の違い

花粉症の症状は風邪とよく似ています。しかし、 アレルギー反応によりおこる花粉症と、ウイルスなどの感染でおこる風邪は、異なる病気です。
見分けるポイントとして、どんな鼻みずか、いつ症状が強くなるか、どのくらいの期間症状が続くかなどです。

鼻みずの状態
花粉症透明でさらさらしている
風邪黄色っぽくねばりがあることがある
鼻以外の症状
花粉症目のかゆみ、せき、のどのかゆみ、いがらっぽさなど
風邪のどの痛み、せき、痰など、悪寒や発熱
1日のうちでいつがつらいか
花粉症朝方、花粉が多く飛ぶ昼頃と夕方
風邪一日中つらい
症状が続く期間
花粉症2週間以上。花粉の飛散時期に起こる
風邪数日間

花粉は一年中飛散している

スギやヒノキの花粉は春先、イネ科の植物は初夏、ブタクサなどは9月頃が飛散のピークとなりますが、それ以外の時期でも少量ですが花粉は飛んでいます。

そのため、ピークが過ぎてからも、だらだらと症状が続くことがあります。

毎日を少しでも気持ちよく過ごすために、自分がどの花粉に反応しているのかきちんと調べ、適切に対処しましょう。

花粉症のメカニズム

私たちの体には、害を及ぼす異物が入ってくると、その異物を攻撃して体の外に追い出そうとする力が備わっています。これが免疫システムです。

花粉症の場合は、体が花粉を害のある異物だと誤った判断をしたことで、免疫反応の一種であるアレルギー反応が起こります。 

体に侵入してくる異物を「抗原」といい、そのなかでもアレルギー症状を起こす物質を「アレルゲン」と呼びます。

花粉のほかにも、ダニやほこり、食物などがアレルゲンになることがあります。

このとき、花粉は体内から追い出すべき異物、と記憶されるのです。

その後、再び侵入してきた花粉が鼻などの粘膜に付着すると、ヒスタミンやロイコトリエンなどの化学物資を放出します。

この反応が鼻の粘膜で起こるとくしゃみや鼻みず、鼻づまりが出現し、目の粘膜で起これば目のかゆみや涙目といった症状が現れます。

抗体ができるかどうかは体質によって決まります。

花粉のメカニズム

スギなどの花粉が鼻や口から侵入し、粘膜に付着する
侵入してきた花粉の刺激で、IgE抗体ができる
IgE抗体がマスト細胞と結合することで、花粉は異物なので排除するようにと記憶される
再び、花粉が体内に侵入してくるとマスト細胞からヒスタミンなどの化学物質が放出される
ヒスタミンなどの刺激でくしゃみや鼻みずなどの症状が現れる

花粉症の症状と対策

花粉症の症状は、主にアレルギー性鼻炎とアレルギー性結膜炎です。

アレルギー性鼻炎の症状は、鼻みず、鼻づまり、くしゃみの3つがあげられます。

人によって、くしゃみと鼻みずがひどいタイプと、鼻づまりがひどいタイプ、3つともあるタイプ(充全型)に分かれます。

アレルギー性結膜炎は、目のかゆみ、充血、涙目などが主な症状です。

ほかに、せきやのどのかゆみ、いがらっぽさ、肌あれ、頭痛などが現れる人もいます。

また、花粉症対策の基本は花粉をあびないことですが、それに加え、各症状に有効な対策を行うことが大切です。

くしゃみ・鼻みず

症状

くしゃみ・鼻みずは、アレルギー反応によって鼻の粘膜にあるマスト細胞から「ヒスタミン」などの化学物質が放出されることによって起こります。

ヒスタミンなどが神経を刺激し、 花粉を追い出そうとして鼻みず、くしゃみがでます。

対策

  • 花粉がなるべく鼻の中に入らないように、外出するときはマスクを着用しましょう。
  • 主にヒスタミンという物質が、症状を引き起こしているので、ヒスタミンの放出を抑える抗ヒスタミン薬が有効です。飲み薬と点鼻薬があります。

鼻づまり

症状

鼻づまりは、マスト細胞から放出される「ロイコトリエン」などの化学物質が、血管を刺激することによって起こります。 

鼻の粘膜の血管が広がったり、粘膜が腫れたりするので鼻がつまります。

くしゃみ・鼻みずと、鼻づまりでは、症状を引き起こす主な原因物質が異なるため、効果が期待できる薬のタイプも違います。

対策

  • 花粉がなるべく鼻の中に入らないように、外出するときはマスクを着用しましょう。
  • 主にロイコトリエンという物質が、症状を引き起こしているので、ロイコトリエンの放出を抑える抗ロイコトリエン薬が有効です。飲み薬があります。
  • 炎症が強い場合は、抗炎症作用のあるステロイドが配合された点鼻薬を処方されることもあります。

せき

症状

花粉症の時期には気管には気道全体の過敏性が高まり、せきがでます。

花粉症のせきの特徴は、痰のからまない乾いたせきである点です。

もともと喘息のある人は、この時期、喘息が悪化することもあるので注意が必要です。

対策

  • 花粉がなるべく鼻や口の中に入らないように、外出するときはマスクを着用しましょう。
  • もともと喘息のある人は、きちんと喘息の治療をしましょう。

のどのかゆみ、いがらっぽさ

症状

喉の粘膜に花粉が付着すると、そこでアレルギー反応が起こり、喉の痒みやいがらっぽさが現れます。

花粉が飛散する時期は、マスクなどでのどを守ることが大切です。

また、鼻づまりのために口呼吸になると、のどが乾燥して痛むことがあります。

対策

  • 花粉がなるべく口の中に入らないよう、またのどの乾燥を防ぐために、マスクを着用しましょう。
  • ときどきうがいをして花粉を取り除き、のどを潤しましょう。

目のかゆみ

症状

目のかゆみは、花粉が目の粘膜に付着し、アレルギー性結膜炎を起こすことで生じます。

結膜とは、まぶたの裏側と、白眼の部分を覆っている粘膜のことです。 

痒みの以外には、目の充血、異物感、涙目、目ヤニなどの症状もあります。

対策

  • 外出時は、花粉症専用のメガネを着用しましょう。
  • アレルギー症状を引き起こすヒスタミンなどの放出を抑える抗ヒスタミン薬が有効です。飲み薬と点眼薬があります。
  • 炎症が強い場合は、抗炎症作用のあるステロイドが配合された点眼薬を処方されることもあります。眼圧をチェックしてもらう必要があるため、眼科を受診する必要があります。

肌あれ

症状

花粉症による肌荒れは、花粉皮膚炎と言い肌の乾燥や赤み、痒み、ピリピリする感じが現れます。

 女性の場合はお化粧のノリが悪くなったり、ファンデーションと花粉の刺激で皮膚炎になることもあります。

皮膚には、外からの異物の侵入を防ぐバリア機能がありますが、乾燥などでバリア機能が低下すると、アレルゲンである花粉が侵入しやすくなり、花粉皮膚炎が起こります。

対策

  • 外出時は、マスクや花粉症専用のメガネを着用し、なるべく花粉をあびないようにしましょう。
  • アレルギー症状を引き起こすヒスタミンなどの放出を抑える抗ヒスタミン薬の飲み薬が有効です。
  • 肌の保湿を心がけ、刺激の少ない化粧品を使用しましょう。

頭痛

症状

花粉症の時期に起きる頭痛や重い感じの症状が花粉症の影響の場合があります。

花粉症でくしゃみ、鼻みず、鼻づまりがあるとき、鼻の粘膜は炎症を起こしています。

この炎症が、鼻の奥の方にある副鼻腔という部分にまで広がると、額のあたりや目、頬などに痛みを感じることがあるのです。

また、アレルギー反応で放出される種々の化学物質やサイトカインの影響で頭重感や倦怠感がでることもあります。

対策

  • 頭痛の原因が花粉症かもしれないと思ったら、病院を受診して、医師に症状を詳しく伝えましょう。花粉症が原因であることがはっきりした場合は、花粉症の治療を行います。副鼻腔炎の治療を併せて行うこともあります。
  • 外出時はマスクを着用しましょう。

花粉症用マスクの効果

花粉症専用マスクは、花粉をブロックする機能が高いことがわかっていますが、人によっては少し息苦しく感じることもあるようです。

普通のマスクでも、マスクの内側にガーゼを当てる「インナーマスク」を使用することで99%の花粉が除去できるそうです。(「花粉症環境保健マニュアル2014」環境省)

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