人は食べた物で創られる 体の仕組み⑲関節

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体の仕組み

関節

関節は部位(ぶい)※によってかたちも動きかたも異なります。※部位:身体上の位置のこと。

  • 手を握(にぎ)る
  • 手首を捻(ねじ)る
  • 肘(ひじ)を曲げる
  • 腕(うで)を上げる

関節がなかったら、からだを動かすができません。

関節とはふたつの骨がしっかりつながっている部分のことです。関節によって、骨はさまざまな動きが可能になります。【肩関節(かたかんせつ)】球状(きゅうじょう)の部分がくぼみにおさまった形になっているため、腕(うで)を上下、前後とあらゆる方向に動かすことができます。【肘(ひじ)や指などの関節】一定の方向にだけ曲げたり伸(の)ばしたりできるしくみになっています。

関節のしくみ

骨と骨は靭帯(じんたい)という伸(の)び縮みできる組織で結ばれています。

靭帯

関節部分のことを関節腔(かんせつくう)と呼びます。なかはオイルの役割をした液体で満ちています。

関節は関節包(かんせつほう)という丈夫(じょうぶ)な筋(すじ)に包まれています。これを靭帯(じんたい)といい、ふたつの骨がはなれないように結び付けています。

関節包の内側は、軟骨(なんこつ)や滑膜(かつまく)で守られています。関節腔(かんせつくう)の中には、関節の動きをなめらかにする潤滑油(じゅんかつゆ=オイルのようなもの)のはたらきをする滑液(かつえき)が分泌(ぶんぴつ)されています。これによってなめらかな動きが可能になります。

関節の病気

ねんざは関節の傷害

ねんざは関節が炎症(えんしょう)を起こしていることを言います。つき指もねんざの一種(いっしゅ)です。

「ねんざ」

【どんな病気】内出血(ないしゅっけつ)が起こるので、腫(は)れや痛みがあります。【検査方法】X線検査で、骨折や関節のズレがないか確認します。関節にズレがある場合は脱臼(だっきゅう)です。MRIでくわしく検査をする場合もあります。【治療(ちりょう)】痛む部分をできるだけ早く固定し、冷水などで冷やします。シップ剤(ざい)などを使って痛みや炎症(えんしょう)を抑(おさ)えます。【注意】つき指をしたときは引っ張ってはいけません。手首や足首の場合と同じように、痛む部分を固定して早めに冷やしましょう。

脱臼(だきゅう)

関節に強い衝撃(しょうげき)が加わると関節がはずれてしまいます。

右肩の関節

【どんな病気】関節はそれぞれ動かせる範囲が決まっていますが、それを超える動きをすると骨どうしがはずれて正しい位置からズレてしまうことがあります。これが脱臼です。特に股関節(こかんせつ)や肩や肘(ひじ)、あご、指の関節によく起こります。

痛みと腫(は)れ、変形などの箇所(かしょ)に見られる。本来動くはずの部分が動かなくなったり、動かしにくくなった部分にも見られます。肩やあごの脱臼はクセになりやすく、何度もくりかえすことがあります。【検査方法】X線検査で、ズレの状況や骨折していないかを確認します。症状(しょうじょう)によってはCTやMRIでくわしく検査をする場合もあります。【治療(ちりょう)】関節を正常な状態に戻します。症状(しょうじょう)に応じて、動かないように固定することもあります。治療が遅れて正常な状態にもどせなくなっていたり、脱臼がクセになっていたりする場合には手術をすることもあります。ひと口メモ:関節部の損傷を示す言葉のひとつに「ねんざ」がありますが、これは関節包(かんせつほう)や靭帯(じんたい)の損傷をしめす用語です。骨の位置関係の異常を指すものではありません。

リウマチの症状(しょうじょう)

関節が変形する病気です。痛みを感じたら、なるべく早いうちに治療(ちりょう)をした方がいいです。

  • 軟骨(なんこつ)がクッションの役割を、滑膜(かつまく)が潤滑油(じゅんかつゆ)の役割をしています。
  • 炎症(えんしょう)によって滑膜(かつまく)が厚くなってしまい軟骨(なんこつ)をおおうため、正しく機能せず、骨、軟骨、靭帯(じんたい)がこわれてしまいます。

「関節リウマチ」

【どんな病気】関節リウマチとは、関節が炎症(えんしょう)を起こし、軟骨(なんこつ)や骨がこわれ、放っておくと関節が変形してしまう病気です。【主な症状(しょうじょう)】関節が腫(は)れて、痛みをともないます。手首や手足の関節で起こりやすく、左右の関節で同時に症状が生じやすいことも特徴(とくちょう)です。また、熱が出たり、疲れやすい、食欲が無いなどの症状があらわれます。関節の炎症(えんしょう)が、肺や血管など全身に広がることもあります。【原因】免疫(めんえき)のはたらきの異常と考えられています。免疫は、体内に侵入してきた細菌(さいきん)やウイルスなどを攻撃(こうげき)し、自分のからだを正常に保つはたらきをしています。関節リウマチは、免疫がまちがって自分自身の細胞を攻撃してしまうことで、関節の細胞に炎症(えんしょう)が起こり、腫(は)れや痛みが起こります。関節で炎症が続くと、関節の周囲を取り囲んでいる滑膜(かつまく)が腫(は)れ、骨や軟骨をこわしていきます。【治療(ちりょう)】抗(こう)リウマチ剤や副腎皮質(ふくじんひしつ)ホルモン剤、炎症抑制剤(えんしょうよくせいざい)、免疫抑制剤(めんえきよくせいざい)、生物学的製剤(せいざい)など、病気の進行を抑える薬を使います。【注意】関節リウマチは治療を止めると症状が進んでしまうので、根気よく治療をつづけることが大切です。また、治療をはじめる時機が早いほど症状が軽くてすむ場合がありますので、くわしくは、医師に相談しましょう。

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