人は食べた物で創られる 体の仕組み⑤口 | 人は食べた物で創られる

人は食べた物で創られる 体の仕組み⑤口

体の仕組み

五感のうちのひとつ「味わう」しごとをする、味覚(みかく)の器官です。

食べたり、しゃべったり、息をしたり、口はいろいろと機能があります。

食べ物を食べたり、味わったりするほか、話をしたり、呼吸をしたりする役割もしています。

食べた物と吸った空気

食べ物は「食道」を通って胃へ、空気はそれとは別の「気管」を通って肺へいきます。

食道

気管に食べ物が入ると苦しいです。特にお酢(す)でむせたときは、ハンパなく苦しいです。

食道と気管

口から入った食べ物は食道を通って胃へ、口や鼻から入った空気は気管を通って肺へ、それぞれ別のところへ送られます。食べ物を食道に送るときには、喉頭蓋(こうとうがい)が蓋(ふた)の役割をして食べ物が気管に入らないようにしています。まちがえて食べ物が気管に入ってしまうと、激しくせきこみ、元のところへ押(お)しもどそうとします。

舌はどんなはたらき

味覚を感じ分けています。

味覚

舌は厚い筋肉でできています。だ液は食べ物をやわらかくして飲み込みやすくしています。だ液にはでんぷんの消化を助けるはたらきもあります。

味覚の種類

味覚には、甘味(あまみ:アマイ)、塩味(しおみ:シオカライ)、酸味(さんみ:スッパイ)、苦味(にがみ:ニガイ)、旨味(うまみ:ウマイ)があります。酸味、苦味は舌の前の方より奥の方がより敏感であり、塩味、甘味は舌の前後を通じてそれほどの差はありませんが、やはり奥の方が敏感だとされています。

ちなみに、トウガラシなどの「辛(から)み」といわれるものは、味覚神経で感じるのではなく、舌の表面の粘膜(ねんまく)に伸(の)びている神経の先で感じるもので、「痛み」に近い感覚だとされています。味覚食べ物が口に入ると、舌の上で味を感じて、脳でどのような味かが判断されます。【甘(あま)い】砂糖をなめたときなどに感じる甘さは、糖以外にもグリコール、ケトン、アルコール、アミノ酸など、さまざまな物質が原因しています。【塩辛(から)い】塩をなめたときなどに感じる塩辛さは、主にナトリウムイオンが原因といわれています。【すっぱい】レモンをなめたときなどに感じるすっぱさは、主に酸が原因です。すっぱさの強さは、水素イオン濃度(のうど)に関係しています。【苦(にが)い】苦さは、キニン、ニコチン、カフェインなどアルカロイドや窒素(ちっそ)をふくむ有機物などが原因しています。動物は苦いという感覚に特に敏感です。これは、植物の毒素の多くはアルカロイドで、毒を判断するために敏感なのではないか、という説もあります。【旨(うま)い】料理を食べたときに感じる旨味(うまみ)は、おいしさを生むために大切な役割を果たしています。旨味は、こんぶからのグルタミン酸、かつお節からのイノシン酸、干ししいたけからのグアニル酸などが原因しています。なお、欧米諸国ではこの「うまみ」を正確に表す言葉が見あたらないために、そのまま「umami」が使われている場合もあります。

歯の中には神経が通っていて、そのまわりを固い層が守っています。

歯の神経

歯のなかにも神経があります。神経はからだのどこにでも行き届いています。

歯にはいくつもの層があります。深いところには神経も通っていて、ものを噛(か)んだときに分るようになっています。歯の表面のエナメル質はクリスタルのようにからだのなかでもいちばん固い部分です。

歯の病気

虫歯

口のなかにいる細菌(さいきん)が、糖分などから酸を作り出して、溶(と)かして穴を空けてしまいます。

虫歯の進行図

食事のあとはきちんと歯磨(はみが)きすることをおすすめします。

虫歯は放っておいても元には戻りません。歯茎(はぐき)まで進んでしまうと歯を抜かなければならなくなります。毎日の歯磨き(はみがき)をきちんとして、虫歯になってしまったら早めに歯科に行きましょう。

喉(のど)の痛み

いろいろな原因がありますが、扁桃(へんとう)が細菌(さいきん)に感染して炎症(えんしょう)を起こすのが主な原因です。

口蓋扁桃

喉(のど)が腫(は)れると大好きなごはんを食べられなくてとてもつらいです。

「へんとう炎(えん)」

【どんな病気】咽頭(いんとう)の両脇にある口蓋扁桃(こうがいへんとう)に炎症(えんしょう)が起きる病気です。口蓋扁桃が赤く腫(は)れたり、表面が白い膿(うみ)でおおわれていたりします。

【主な症状(しょうじょう)】喉(のど)の痛み、物を飲み込むときの痛み、さらには耳の痛み、全身のだるさ、食欲がないなどの症状がでます。38〜40℃の高熱が出るのも特徴(とくちょう)です。首のリンパ節が腫(は)れて痛むこともあります。子どもの場合は脱水症状(だっすいしょうじょう)を起こして重症(じゅうしょう)になることがあるので早めに医師に相談しましょう。

【原因】細菌(さいきん)やウイルスの感染により起こります。疲れているときや睡眠(すいみん)不足の時、気温の急激な変化などで体力が弱まったときに感染しやすくなります。かぜのひとつの症状(しょうじょう)としてあらわれることもあります。【治療(ちりょう)】細菌(さいきん)が原因のときには抗菌薬(こうきんやく)を使用します。痛みや熱を抑(おさ)える薬や、口の中を清潔に保つためのうがい薬なども使用します。脱水症状(だっすいしょうじょう)がひどいときには点滴(てんてき)が行われることもあります。扁桃炎(へんとうえん)にくりかえしかかり、日常生活に影響(えいきょう)する場合は手術によって扁桃を取ることもあります。

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