人は食べた物で創られる 体の仕組み②目

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体の仕組み

五感のうちのひとつ「見る」しごとをする、視覚(しかく)の器官です。

眼球(がんきゅう)の大きさは10円玉より少し大きいくらいのサイズです。

目のはたらき

目は球体状のレンズになっていて、外の景色を写すカメラのようなはたらきをしています。

目の物のみかた

目に写った像は一度逆さまに写ったあと、またもどって脳で正しく見えます。

ものが見えるしくみ

光は角膜(かくまく)を通り、瞳孔(どうこう)、水晶体(すいしょうたい)を通過して網膜(もうまく)にあたります。水晶体(すいしょうたい)がレンズの役割をし、網膜がフィルムの役割をしています。網膜では明るさ、形、色が認識され、その情報が視神経(ししんけい)を通って脳に伝わることで、物が見えます。

なぜ目はふたつあるのか

スマホを手に取り顔を近づけて、右と左、片方ずつ目を閉じて見てください。違って見えるはずです。

像の映り方は

ふたつの目で見ることによって物がより立体的に見えるのです。

ふたつの目でみる

左右の目で見た情報は、脳で左半分と右半分のデータが合わさり、物をより立体的にとらえることができます。また、前後にある物を同時に見ることで、脳で前後ふたつのデータが合わさり、遠近感をつかむことができるのです。

遠近感の実験

どちらか片方の目を閉じると、立体感や遠近感を感じにくく、うまく距離感がつかめなくなります。では、実験してみましょう。

【1】まず両目を開けたまま、左腕と右腕を前にピンと伸ばし、両手の人差し指どうしを合わせてみましょう。両目を開けているときは、指の先端(せんたん)を簡単に合わせることができますね。

遠近感の実験

【2】つぎに、目を10秒ほど閉じ、片目を開け、同じことをしてみましょう。片目になると、距離感がつかみにくいために、両目で試したときよりも、うまく合わせることができにくくなります。

遠近感の実験

左右の目で見たものは、脳に伝わって合体されます。
これを、融像(ゆうぞう)ともいうで、遠近感や立体感として感じとることができます。

左右の網膜(もうまく)に映った像を脳によって融合(ゆうごう)し、一つの像として認識するはたらき。眼球の運動や大脳皮質の視覚中枢(しかくちゅうすう)のはたらきによって実現される。左右の網膜に映る像の位置が微妙(びみょう)に異なることから、遠近感や立体感を知覚することができます。

正視、近視、遠視、乱視

目のピントが合わなかったり、ぼやけて見えてしまうことを、屈折異常(くっせついじょう)とも呼びます。

屈折異常

色々な見え方があります。それでメガネやコンタクトレンズで調整します。

カメラはレンズを調節してフィルムに近づけたり、遠ざけたりしてピントを合わせていますが、人の目では水晶体(すいしょうたい)の厚さを変化させることによって、物の姿が正しく網膜(もうまく)のうえに写るように調整しています。これにより、遠くの物や近くの物を正しく見ることができるのです。

【正視(せいし)】

・目が調節〈水晶体の厚さが変化しピントを合わせること〉をしていない時に、遠くのピントは網膜に合っている。近くのピントは網膜の後にずれるので、近くのピントは調節により網膜に合う。調節によるピントは前方にのみ動きます。近視、遠視、乱視はピントをうまく合わせられない状態です。

【近視(きんし)】

・目が調節していない時に、遠くのピントは網膜より前方に合っていて見えにくい。近くのピントは網膜の後にずれて近くのピントが合う。

【遠視(えんし)】

・目が調節していない時に、遠くのピントは網膜より後方に合っていて見えにくい。近くのピントはさらに後方にずれる。遠くも近くも調節により網膜にピントが合う。近くはより調節力が必要なために目が疲れやすくなる。

目の解剖学的構造

眼球の断面図

角膜 (かくまく)角膜はカメラでいうレンズの役割を果はたす透明な組織です。角膜組織は5層(内皮細胞、デスメ膜、実質細胞、ボーマン膜、上皮細胞)からなっています。瞳孔 (どうこう)瞳孔は、黒目の中心に見える黒い部分です。瞳孔は、まぶしい光の中では収縮し、暗いところでは光を多く取り込むために拡大します。水晶体 (すいしょうたい)水晶体は、虹彩の後方に位置する透明な組織です。水晶体は、その厚みを変えることによってピントを調整するオートフォーカス機能を備えた第二のレンズです。老眼は水晶体の自動調機能の衰えによって始まります。硝子体 (しょうしたい)硝子体は、水晶体と網膜の間を満たす透明なゼリー状の物質です。飛蚊症は、硝子体の混濁が一つの原因です。網膜 (もうまく)網膜は、眼球内部の後方を覆っている薄い神経の膜の層です。カメラのフィルムに例えられます。この網膜によって捉えられた像は視神経を通して脳に伝達されます。

  • 正視の見え方
    正視は、遠くがよく見える状態です。
  • 近視の見え方
    近視は、遠くがぼやけて見える状態です。
  • 乱視の見え方
    乱視は、物がだぶって見える状態です。

角膜の解剖学的構造

角膜上皮細胞(かくまくじょうひさいぼう)外界からのバリア機能を果たしています。上皮細胞は、ターンオーバーを繰り返しており、約1週間で新しい細胞と入れ替わります。角膜実質細胞(かくまくじっしつさいぼう)角膜の厚さのうち約90%を占める細胞層です。上皮のように細胞が新しく入れ替わることはありませんので、実質層が白く濁ると、視力に長期的な影響がでる場合があります。角膜内皮細胞(かくまくないひさいぼう)角膜の基底にあり、角膜の水分量を調整するポンフの役割を果たしています。1平方mmメートルあたり約3000個の細胞が一枚のシート状に密集しています、内皮細胞は、酸素不足に弱く、酸素を通さないコンタクトレンズを長期装用している方などに、細胞の減少傾向が見られます。

正視、近視、遠視、乱視についての理解

視力は0.05や1.0という表記が一般的ですが、同時に屈折度数を表す単位(Dジオプタ:レンズの屈折力の単位)を用います。患者さんの正確な屈折度数は視力検査によってお伝えすることができます。

正視

正視正視では、眼鏡やコンタクトレンズなしで、遠くの物をハッキリ見ることができます。近くは、水晶体の自動調節機能によりピントが合います。しかし、40半ばを超え、老眼が進行すると、水晶体の自動調節機能が弱まり、近くにピントが合わなくなり、老眼鏡が必要になります。

近視

近視近視では、近くにピントが合っており、遠くの物はボヤけます。遠くにピントを合わせるには眼鏡やコンタクトレンズを用いるのが一般的です。近視の方は、程度にもよりますが、老眼が進んでも近くの物に比較的ピントが合いやすい状態になります。一般的に、LASIKでは-12Dまでの近視を治すことができます。

遠視

乱視遠視では、網膜よりも後方で光りが焦点を結ぶため、遠くにも近くにもピントが合わない状態になります。幼児期を遠視の状態で過ごすと、脳にシャープな画像が伝わらず、弱視になってしまう場合もあります。一般的に、LASIKでは+5Dまでの遠視を治すことができます。

乱視

乱視乱視では、ラクビーボール状に角膜が歪み、物がダブって見えたり、歪んで見えたりする状態です。乱視が強いと、眼鏡やソフトコンタクトレンズでは十分な視力が得られない場合があります。十分な視力を出すためには、乱視入りのソフトコンタクトレンズやハードコンタクトレンズを用います。一般的に、LASIKでは-5Dまでの乱視を治すことができます。

目が病気になると

テレビ画面の見過ぎはよくない

ずっと見ていると目や神経が疲れたり色々な症状(しょうじょう)が出たりします。

ゲームもついつい熱中してやりすぎちゃうんだよな〜注意しましょう。

「テクノストレス症候群(しょうこうぐん)」

【どんな病気?】テレビゲームやコンピューターの画面を、長時間見つづけると、テクノストレス症候群という病気になります。

【主な症状(しょうじょう)】目、首、肩、腕や自律神経(じりつしんけい)などに異常が起こります。目が乾燥(かんそう)してドライアイになったり、目が疲れてものがぼやけて見えたり、目がゴロゴロしたり、充血(じゅうけつ)したりして、痛くなります。頭や肩が重くなったり、痛くなったり、気分が悪くなるなどさまざまな症状が出ます。

【予防】・目安としてテレビゲームなどを40分したら、10分〜15分間は目を休ませましょう。・多くても1日に休憩を入れて4時間以内、1回40分までにしましょう。・夜は目が疲れるので、明るい昼間のうちにするようにしましょう。・画面には、太陽や照明の光が入らないようにしましょう。・目の位置は画面より少し上にして、見下ろすようにしましょう。・ゲームが終わったら、遠くを見るようにして、目を休ませましょう。

目が痒(かゆ)くなったり赤くなる

花粉症(かふんしょう)もそうじゃが、アレルギーが主な原因です。

わたしも春になると花粉症で目がかゆくなります。

「流行性角膜炎(りゅうこうせい・かくけつまくえん)」とは

【どんな病気】ウイルスに感染することによって結膜(けつまく)に炎症が起こる病気です。学校などで集団発生することも多いので、「はやり目」とも呼ばれています。【主な症状(しょうじょう)】目ヤニや強い充血(じゅうけつ)、涙がでる、まぶたが腫(は)れる、目がゴロゴロするなどの症状が急激に出ます。

【原因】かぜ症候群(しょうこうぐん)を起こすウイルスのひとつである、アデノウイルスに感染することが主な原因です。患者さんの目や、目をさわった手にまたさわったり、同じ洗面器やタオルを使うことで人から人へとうつります。

【治療(ちりょう)】抗菌剤(こうきんざい)や炎症(えんしょう)を抑(おさ)える目薬を使います。

園児及び小中高等学校の児童生徒さんへ

【経過と学校への出席停止】流行性角結膜炎は治癒するのに約1〜2週間が必要です。また、第3種学校感染症であり、学校保健安全法において、医師による感染の可能性がないと判断するまでは出席は停止とされています。

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