体の仕組み❷ 無数の細胞や組織と連絡を取り合うネットワーク 神経

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体の仕組み

神経

神経とは、体のあちこちに網の目のように張り巡らされ無数の細胞や組織と連絡を取り合うネットワークのみたいなもので手の先から足の先まですごく細かくつながっています。

  • 脳のう
  • 脊髄せきずい

神経(しんけい)の構造

神経には、からだの各部分に網の目のように張りめぐらされた細かいネットワークの末梢神経(まっしょうしんけい)と、そこから集められた情報がさらに集まっている中枢神経(ちゅうすうしんけい)とがあります。【中枢神経(ちゅうすうしんけい)】脳と脊髄(せきずい)からなっていて、全身に指令を送る神経系統の中心的なはたらきをしています。脳は頭蓋骨(とうがいこつ)によって、脊髄は脊柱(せきちゅう)によって守られています。【末梢神経(まっしょうしんけい)】中枢神経と、からだの内外の諸器官に分布する神経とを結び、情報の伝達を行っています。末梢神経には、運動神経と自律神経(じりつしんけい)のふたつがあります。

神経のはたらき

神経のはたらき

中枢神経(ちゅうすうしんけい)はとても重要なので、頭蓋骨(とうがいこつ)と脊柱(せきちゅう)という丈夫(じょうぶ)な骨で守られています。

交感神経、副交感神経のはたらき

からだが自然に動くしくみ

例)ボールを蹴(け)る動き

【ボールを蹴(け)る動き】【1】目から得た情報(転がってきたボール)が、神経を通り、脳で認識する。【2】脳は認識した情報をもとに「ボールを相手へ返す」よう、神経を通じて筋肉へ指令を伝える。【3】命令された指令によってからだはボールを相手に蹴り返す。

情報のつたわりかた

脳にある、たくさんのニューロンという神経細胞がまず情報を伝えてくれます。

ニューロン

ニューロンとシナプス

神経細胞は脳内にとても細かく張りめぐらされていて、人間ひとりのニューロンやシナプスを全部つなげると、100万kmになるといわれています。この距離は実に地球と月との距離の約2.6倍にもなります。【ニューロン】脳のなかで情報を受け取り、次の細胞や器官へ情報を伝えるはたらきをしています。ニューロンの入力部分は樹状突起(じゅじょうとっき)、出力部分をシナプスといい、伝送する部分を軸索(じくさく)といいます。回りの太くなっているところは髄鞘(ずいしょう)といい、信号速度が速い部分です。人間の脳にはこのニューロンが100億から1000億個ほどあるといわれています。最も長いニューロンは腰(こし)からはじまり膝(ひざ)に「動き情報」を伝えるもので1mほどになります。【シナプス】ニューロンどうしをつなぐ、情報伝達の架(か)け橋の役割を果たしています。つなぐといっても、実はわずかにすきまがあり、シナプス間隙(かんげき)といって、目に見えないほどの狭(せま)いところで神経伝達物質を放出(ほうしゅつ)し、情報を伝えることができます。シナプスでの情報の伝わりやすさはいつも一定(いってい)ではなく、入力の強さにより変化することで、例えば興奮(こうふん)の情報と抑制(よくせい)の情報を相互に加減(かげん)しています。これをシナプス可塑性(かそせい)※と呼び、学習・記憶(きおく)の細胞メカニズムにも関係があると考えられています。

※シナプス可塑性:神経に特定の刺激(しげき)が加えられ続けると、その情報を学習し、その後のはたらき方が変化すること。

神経の病気

ストレスなどから起きる神経の病気

神経はとてもデリケートで、ストレスなどでバランスをくずさぬよう気をつけないといけません。特に現代社会においてストレスとの付き合い方が大切になってきます。

神経の病気

「自律神経失調症(じりつしんけい・しっちょうしょう)」

【どんな病気】過度なストレスにより、自律神経のバランスがくずれ、からだの器官がうまくはたらかなくなり、さまざまな症状(しょうじょう)があらわれる病気です。ストレスのほかには食生活の乱れや睡眠(すいみん)の不安定などにより発症(はっしょう)することもあります。【治療(ちりょう)】自律神経調整剤(じりつしんけい・ちょうせいざい)や抗不安剤(こうふあんざい)、ホルモン剤などの薬のほか、心理療法(しんりりょうほう)など症状に合わせた治療を行います。【注意】重大な病気の前兆として自律神経失調症と似たような症状が出ることもあります。気になる症状がある場合は、早めに医師に相談しましょう。

脊髄(せきずい)が傷つくと

からだを動かす神経や知覚の神経が集まっている脊髄は、たいせつにしないといけません。

「脊髄損傷(せきずい・そんしょう)」

【どんな病気】主に交通事故やスポーツなどによるけがなどが原因で、脊髄が傷つくと、感覚機能や運動機能に障害が起こります。傷ついた部分から下部の神経に脳からの指令が届かなくなると、麻痺(まひ)が起こります。

【治療(ちりょう)】骨で脊髄が傷ついたり脊柱管※(せきちゅうかん)が狭(せま)い場合は手術をします。感覚機能、運動機能が少しでも残っている場合は、回復の可能性があるので、一刻も早い手術が必要となります。くわしくは、医師に相談しましょう。

※脊柱管:脊柱において脊髄と血管・神経が通っている管。【注意】高齢になると骨が弱くなり、不意(ふい)に頭や背中をつよく打つことで脊髄損傷になることもありますから、日頃から行動には注意が必要です。

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