人は食べた物で創れらる 体の仕組み⑥皮膚 | 人は食べた物で創られる

人は食べた物で創れらる 体の仕組み⑥皮膚

体の仕組み

皮膚

五感のうちのひとつ「触(ふ)れて感じる」しごとをする、触覚(しょっかく)の気管です。

皮膚について

皮膚はからだをスッポリと覆(おお)っている体の中の最大の臓器なんです。

皮膚(ひふ)は暑さ、寒さ、太陽光線、摩擦(まさつ)や毒物などからからだを守るはたらきをしています。また、表皮(ひょうひ)の内側にある真皮(しんぴ)には触覚、圧覚、痛覚、温覚、冷覚の5つを感じる受容器(じゅようき)〈センサー〉が備わっているといわれています。

皮膚のしくみ

皮膚は大きくわけて3つの層からできています。

皮膚のしくみ

皮膚は大きく分けて表皮(ひょうひ)・真皮(しんぴ)・皮下組織(ひかそしき)の3層からできています。【表皮】皮膚の一番外側にあり、手のひら・足の裏以外は0.2mm以下の厚さです。表皮の一番外側にある角質層(かくしつそう)では古くなった細胞が垢(あか)となってはがれ落ち、新しい細胞と入れ替(か)わっています。【真皮】毛細血管、リンパ管、神経などが通っています。 皮脂(ひし)を分泌(ぶんぴつ)する脂腺(しせん)や汗を出す汗腺(かんせん)なども真皮の中にあります。外部からのさまざまな刺激(しげき)を敏感(びんかん)に感じとる5種類のセンサーのはたらきがあるのもこの部分です。【皮下組織】太い血管も通っていますが、主に脂肪細胞(しぼう・さいぼう)でできていて、外からの刺激(しげき)に対するクッションのような役割をしています。栄養を貯えておくはたらきもあります。

皮膚のはたらき

暑い時に汗がでてきます。汗は体温の調整をするうえでとっても重要です。

汗がでるしくみ

運動すると汗がいっぱいかくのも、体温を調整するためです。

皮膚が体温を調整するしくみ

・暑い時汗腺(かんせん)で作られた汗が皮膚の表面に出ます。汗が蒸発(じょうはつ)するときに熱がうばわれるため、体温がさがります。また、皮膚の血管を広げ、温度があがった血液をたくさん流すことによって熱を逃がします。 暑いと皮膚が赤くなるのは、たくさん血液が流れている血管がすけて見えているためです。・寒い時立毛筋(りつもうきん)のはたらきにより、毛穴や汗腺がふさがって熱が逃げることを防ぎます。寒いととりはだが立つのはこのためです。皮膚の血管が縮んで血液の流れる量を減らすため、血管がすけて見えることがなくなり、皮膚は青白く見えます。・細菌やウイルスとたたかうために体温が上昇して汗がでることもあります。

日焼け

太陽の紫外線から、からだを守るために、皮膚の表面にメラニンという黒い粒が増えるからなんです。

皮膚と紫外線

日焼けに、からだを守るはたらきがあったなんて知らなかったです。日焼けはからだの防御反応なんです。

日焼けするしくみ

日光にあたると、皮膚の表面にあるメラニンという黒い色素が増え、皮膚は黒くなります。日光にふくまれる紫外線(しがいせん)をたくさん浴びると、皮膚がんの原因になります。 メラニンは紫外線がからだの中に入りすぎるのを防いでいます。

皮膚が病気になると

じんま疹(しん)

一種のアレルギーで皮膚(ひふ)が痒(かゆ)くなったり赤くなったりする。

主な原因

いろいろな原因がありどれが原因なのか、見極めるのも大変です。自己判断だけで済まさずに医師への相談も必要です。

「じんま疹」

【主な症状(しょうじょう)】皮膚が急に痒(かゆ)くなり、赤く盛り上がる状態です。時間がたつと位置が変わることもあり、普通は数時間から1日、長くても数日で消えますが、症状が繰(く)り返し起こりやすい病気です。発疹(ほっしん)のあとが残らないことも特徴(とくちょう)です。

【原因】・特定の食品や添加物(てんかぶつ)

・くすり〈ペニシリンなどの抗菌薬(こうきんやく)、アスピリンなどの解熱鎮痛剤(げねつ・ちんつうざい)など〉

・ダニやカビなど

・細菌(さいきん)やウイルスへの感染

・暑さ、寒さなど気温の変化

・日光

・虫さされ

・ベルトや下着などによる刺激(しげき)

・ストレスなど

【治療(ちりょう)】抗(こう)ヒスタミン薬〈アレルギー症状を引き起こすヒスタミン※を抑(おさ)える薬〉、抗アレルギー薬を使います。症状の重い場合は、副腎皮質(ふくじん・ひしつ)ホルモン薬〈炎症(えんしょう)を抑えたりアレルギー反応を抑えたりする薬〉、免疫抑制薬(めんえき・よくせいやく)〈過剰に起こっている免疫応答を抑える薬〉を使うこともあります。 また、再発しないように原因をつきとめ、それを避ける生活を送ることも大切です。 ※ヒスタミン:外傷や毒素などで活性化され、発赤(ほっせき)・かゆみ・浮腫(ふしゅ)・痛みや気管支収縮などのアレルギー症状を起こす原因となり、体内にホルモンや神経伝達物質として存在する化合物。

【注意】重症(じゅうしょう)になると、目のまわりや口の粘膜(ねんまく)が腫(は)れたり、のどが腫れて声がかすれたり、呼吸困難になったり、消化器官にも反応が起きて下痢(げり)や腹痛(ふくつう)になったりすることがあります。さらに重症になると、血圧が低下するなどのショック症状(しょうじょう)があらわれることもあるので注意が必要です。

コメント

タイトルとURLをコピーしました