カリフラワーとブロッコリー。
この違い分かりますか?
見た目は色が違うとすぐに分かりますが、他に違いは?
私は全然分からなかったので、カリフラワーとブロッコリーの違いを簡単に調べてみました。
まずは、カリフラワーからです。
ブロッコリーと形がよく似ているカリフラワー。
秋から冬にかけて旬を迎えます。
白い色が特徴ですが、最近はオレンジ色や紫色などのカラフルな品種も見かけるようになり、食卓を華やかに彩ってくれます。
そんなカリフラワーの栄養効果をご紹介します。
カリフラワーの栄養成分と効果
カリフラワーの栄養成分と効果1・ビタミンC
カリフラワーに豊富な栄養素は何といってもビタミンC。
茹でたカリフラワー100gで1日の必要量の半分以上がとれるほどです。
カリフラワーのビタミンCは加熱による損失率が少なく、茹でた後のビタミンC量はブロッコリーよりも多くなります。
更に、茎より花の部分にビタミンCが多く含まれると言われています。
カリフラワーの栄養成分と効果2・カリウム
カリウムには体内の余分なナトリウムを排出する作用があります。
むくみの改善や高血圧予防などに働くとされています。
カリフラワーの栄養成分と効果3・葉酸
葉酸は、赤血球を作ったり、DNAやタンパク質の合成を助けるビタミンで、妊娠中に欠かせない栄養素。
茹でたカリフラワー100gで、1日の必要量の1/3以上摂ることができます。
カリフラワーの栄養成分と効果4・食物繊維
水に溶けにくい不溶性食物繊維が水溶性食物繊維より豊富に含まれています。
腸で水分を吸収して便の量を増やしたり、腸の運動を活発にしたりして便通を改善するといわれています。
他にも、オレンジカリフラワーには免疫力をアップさせる働きのあるβ-カロテン、紫カリフラワーには抗酸化作用の高いアントシアニンなどが含まれています。
カリフラワーのおいしい食べ方
カリフラワーは、茹でてサラダなどに使われることが一般的ですが、調理しても形が崩れにくいため、炒め物や煮込み料理にも向いています。
茹でるときには、茹で水に酢を加えると白く仕上がります。
歯ごたえのある方がおいしいので、茹ですぎには注意しましょう。
カリフラワーを使ったおすすめレシピ
サーモンとカリフラワーのナッツサラダ
サーモンの赤色色素アスタキサンチンとカリフラワーのビタミンCのW効果で、アンチエイジングや美肌に効果的。
豆とカリフラワーのスープ
1人前で、食物繊維を4.5gも摂れるデトックススープ!カラダの中からキレイになりましょう。
ビタミンCたっぷりのカリフラワー。
風邪予防のためにも日頃の食卓にとり入れていきたいですね。
続いてブロッコリーについてです。
ブロッコリーは、年間を通して手に入れることができる野菜で、ホワイトシチューやお弁当の彩りとしてもおなじみの野菜。
抗酸化栄養素であるビタミンCや皮膚や髪の健康に欠かせないビオチン、血液作りに欠かせない葉酸などを多く含んでいます。
ブロッコリーの栄養成分と効果
ブロッコリーの栄養成分と効果1・ビタミンA(β‐カロテン)
ビタミンA(β‐カロテン)は、カラダの酸化を防ぎ老化を予防するはたらきがあります。
皮膚や粘膜を強くするため、感染症予防などに効果的です。
ブロッコリーの栄養成分と効果2・ビタミンC
強い抗酸化作用のあるビタミンCは、メラニンの生成を抑え、シミやそばかすを防止します。
またコラーゲン生成にも欠かせない栄養素で、ハリのあるお肌へと導きます。
ブロッコリーの栄養成分と効果3・カリウム
利尿作用のあるカリウムは、むくみの改善や高血圧予防などに効果的です。
ブロッコリーの栄養成分と効果3・葉酸
葉酸は、赤血球の形成を促し、胎児の正常な発育を助けます。妊娠中の女性や妊娠を希望する女性は積極的にとり入れることが大切です。
ブロッコリーの栄養成分と効果4・ビオチン
ビオチンは三大栄養素のエネルギー代謝に関わり、皮膚や髪の健康維持に働きます。
ブロッコリーの栄養成分と効果5・食物繊維
食物繊維は、便秘を解消したり、血糖値の上昇を緩やかにするはたらきがあります。
ブロッコリーのおいしい食べ方
選ぶときは、つぼみが小さく締まっていて緑色が濃く、茎がみずみずしくて空洞のないものを選ぶと良いでしょう。
保存方法
日持ちがしないため、早めに食べるのがおすすめですが、少し硬めにゆでたものを冷凍保存しておくと、ちょっと使いたいとき便利です。
調理のポイント
ブロッコリーに豊富に含まれるビタミンCは、ゆで過ぎると水に溶けだしてしまうため、加熱しすぎないことがポイントです。
ゆで上がったブロッコリーは、さっと流水をかけるか、うちわであおぐ程度に手早く冷やすようにすると、ビタミンCの損失を防ぎ、食感も悪くなりません。
β‐カロテンは、油と一緒に食べることで吸収率が高まります。
オリーブオイルなどをドレッシングとしてに使ったり、肉料理の付け合わせとしてもおすすめです。
また、茎の部分にも栄養が豊富。皮をむいて茎ごと食べるるのがお勧めです。
ブロッコリーを使ったおすすめレシピ
■イカとブロッコリーのガーリックいため
オリーブオイルで、ブロッコリーのβ-カロテンの吸収率が高まります。
ストレスや喫煙で体内のビタミンCは大量に消費されてしまいますが、そんな時には抗酸化栄養素がギュッと詰まったブロッコリーたっぷりのメニューをとり入れてみはいかがですか。
カリフラワーとブロッコリーは色が違うだけ?
カリフラワーとブロッコリーもケールから分化したものと考えられており、どちらも同じ「アブラナ科」に属する野菜です。
キャベツの仲間でもあるので、ブロッコリーの先端を包む葉を見ると、キャベツとよく似ている気がしませんか。
食べる部分も共に、小さな蕾が集まった「花蕾」を食べるので、食用となる部分は同じです。
カリフラワーとブロッコリーの違いは
カリフラワーとブロッコリーの違い1.成長の仕方
カリフラワーは茎の頭部のみに密集して花蕾がついており、生育は初期段階で止まります。
一方、ブロッコリーはわき芽の先にも花蕾がつく品種があり、生長し続けます。
そのため放っておくと、花が咲くこともあるのです。
カリフラワーとブロッコリーの違い2.栄養素の違い
ブロッコリーとカリフラワーでは、栄養が異なります。
ブロッコリーはβ-カロテン810μg(マイクログラム、可食部100gあたり)を含む緑黄色野菜です。
一方、カリフラワーのβ-カロテンは18μg(同)で、農林水産省や厚生労働省の分類では、「その他の野菜」に該当します。β-カロテン以外の栄養では、ブロッコリーはビタミンE(α-トコフェノール)2.4mg、ビタミンK 160μg、ビタミンC120mg、葉酸210μgを多く含みます。カリフラワーは、ビタミンC81mg、葉酸94μgを多く含みます。
カリフラワーとブロッコリーの違い3.茹でた時のビタミンC残量
カリフラワーとブロッコリーに含まれるビタミンCを、生と茹でた場合で比較すると生の状態ではブロッコリーの方がカリフラワーよりも多く含まれます。
しかし茹でたものを比較すると、ほぼ同じ数値になります。
すなわちカリフラワーは茹でることによるビタミンCの損失が少ないことがわかります。
カリフラワーとブロッコリーの違い4.茹で方が違う
ブロッコリーを茹でるときは小房に分けて、カリフラワーは小房に分けて茹でると崩れてしまうため丸ごとで茹でる違いがあります。
最後に
カリフラワーはブロッコリーの突然変異
カリフラワーの原産地は地中海沿岸とされています。
野生種のケールから分化したものがブロッコリーで、ブロッコリーが突然変異により白化したものがカリフラワーといわれています。
カリフラワーにはいろいろな色がある
ブロッコリーは緑色のほか、花蕾が紫色のものがあります。
カリフラワーはさらに種類が多く、白色の他に、
・オレンジブーケ
花蕾がオレンジ色のカリフラワー。茹でるとさらに鮮やかな黄色になる。
・パープルフラワー
花蕾が紫色のカリフラワー。茹でるといっそう鮮やかな紫色になる。
・ロマネスコ
花蕾が黄緑色。イタリア伝統の野菜で、ゴツゴツした見た目が特徴。
カリフラワーとブロッコリーの違い、2つの野菜を食べ比べてみてはいかがでしょうか。
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