1日2ℓの水分はウソ 水分の摂りすぎが病気をつくる

健康維持

健康の為に毎日二リットル水を飲みましょうと言われたり聞いたりしことありませんか?ほとんどの方があると答えるくらい浸透していて、もはや健康維持には常識みたくなっています。これは2004年から2009年頃に放送されていた人気テレビ番組おもいっきりテレビで司会がみのもんたさんのが呼びかけで広がった情報です。しかしこの放送内容通りに毎日実践した女性 Aさん87歳がうっ血性心不全を患ったとしてミノス王2015年1月に提訴損害賠償額は670050万円だという裁判も起きています。当時、医師が日替わりで出演されていて、ほとんどの医師が血液をサラサラにするために水をたくさん飲みましょうという主張をされていました。

でも、なにか違和感が感じませんでしたか?毎日すべての人が水を2ℓ?人って身長が高い人、低い人、体重の重い方、軽い方、性別、年齢それぞれ違い、それぞれの差だって半端なくあるんですよ。

身長が190cm台の人と140cm台の人が同じ2ℓ?体重100㎏の人と40㎏の人が同じ2ℓ?年齢80代のの方と10代が同じ2ℓ?

そうなんです。2ℓ飲めば血液サラサラ健康維持できますって何か変ですよね。テレビですから分かりやすいように一例で上げているのかも知れませんが、いつの間にか水は一日2ℓ飲みましょうみたくなっています。

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一概に水2ℓ飲むのは本当は危険

今回ご紹介する本は「水分の摂りすぎが病気をつくる」で石原結實先生の著作になります。皆さんも出だしに触れたように、水は1日に2ℓ 飲むべきだという話を聞いたことがあるのではないでしょうか?実は、恥ずかしながら私も石原先生の著作を読むまでは疑問を持ちながらもそれが正解だと思っていました。しかし最近石原先生の著作や漢方医学中医学の本をよく読むようになり水の摂取にはプラスの面だけではなく逆に体を壊してしまうことを知りました。それで今回、水を摂りすぎるとどうなってしまうのかこれをお伝えできたらと思います。

水分の摂りすぎが病気をつくる [ 石原結實 ]

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本当は恐ろしい 水と体の関係

まずは、本当は恐ろしい水と体の関係ついて説明していきましょう。まず大前提として水分の過剰摂取はむくみ、不整脈、肩こり、頭痛、めまいなどの身体的症状の他にも不安、不眠などの精神的不調をもたらすことが分かっています。こうした症状は漢方医学では2000年も前から水毒といい、つまり水分過剰による症状とされ水分の過剰摂取が戒められてきたそうです。そもそも人体の健常維持には、まず出すことを先にすることで保たれていると言われています。

生命にとって大切な空気(酸素)も吸い込みすぎると痙攣や失神を起こしてしまいます。そう過呼吸症候群が発症します。ですから吐いてから吸うべしということで呼吸と言うんです。簡単な質問ですが水分を補給するとき、労働や運動入浴などで発汗、利尿が促された後に飲むと旨いと感じませんか?この旨いということは体が欲しているということです。しかしうまいと感じるどころか飲みたくもない水分を血液をサラサラにするためという大義のもとに取ってしまうと先に示したような症状の他にも痙攣や昏睡を起こして最悪死に至ることまであるんです。このように数字にとらわれて未だに水分過剰の症状があるにも関わらず水分をたくさんとってしまう人が多いですよね。

若々しくて美しい様をみずみずしいと表現したり、水も滴るいい男をなんていう言葉があります。もしかしたらそう言った言葉の影響もあってか水分をたくさん摂ることで若返りができるなんて考えている人もいるかも知れませんね。気持ちはすごく分かりまっす。しかしその考え方は根本的に間違っていると言えるかもしれませんよ。

水分が体に吸収される流れを知る

ここではその考えを訂正するために水を飲んだ時どのような流れで体に吸収されていくかを説明しましょう。口から取り入れられ胃腸から血液に吸収された水分は大血管→小血管→毛細血管の順に送られます。そして毛細血管の壁を形成している細胞と細胞の間をすり抜けて臓器や器官を形成している細胞と細胞の間に入っていきそこから細胞に吸収されていくんです。つまり水は血管細胞という流れで吸収されるということです。若い人の細胞の中の水分は多いのですが年を重ねると細胞が水分を吸収する能力が落ちるので水分不足つまり老化が始まります。言ってしまえばどんだけ水をガバガバ飲もうと細胞にまで水が届かなければ意味がないですし細胞が水を吸収できなければ意味がないんです。よって皮膚を始め種々の内臓を構成している細胞内に水分を送り込むにはそもそも血流を良くしてあげる必要があるんです。血流が良くないのに水分を多量に摂取すると様々な問題を引き起こすことになります。

漢方医学の水毒とは

漢方医学の水毒とは細胞の内側には水が足りていないのに外側には水分が過剰に存在している状態のことを言います。本来なら人体を構成する60兆個の細胞からは水分をもっとくれという信号が発せられ喉の渇きが生じ水分を多く摂りたくなるです。しかし水分を取ったとしても十分な運動や入浴で身体を温め血液を十全に循環させないと細胞内液には水分が十分に吸収されず、細胞外液に残ってしまい水毒が悪化するということになってしまうんです。

水毒が引き起こす病気

この水毒が引き起こす病気としては肥満、リウマチ、腰痛、偏頭痛やアレルギー疾患などなど全てあげることが難しいくらい多数存在しています。もちろん水だけが原因というわけではありませんが水分を多く摂取しているのに体の不調を感じた時には水毒を疑うという姿勢を持つことは大切だと言えるでしょう。体内に取り入れられた水分がか不足なく尿や汗などで排泄されるなら問題ないんです。しかし細胞の外に溜まってしまうと種々の不調や病気を引き起こしてしまうということなんです。後ほどどうすればしっかりと水分を排泄できるのかについてもお知らせします。

水毒に対しての対処法

漢方薬の五苓散

水毒に対しての漢方薬について説明しておきましょう。それが五苓散です。ドラッグストアで見かけたことあるよという人もいるかも知れませんね。これは五つの生薬からなっておりそのうち四つが利尿作用を有しています。また細胞外液を細胞内に送り込む作用もあるんです。つまり五苓散は過剰な水分を体外に排出し、さらに細胞の内側に水を送り込むという働きがあるんです。

若々しさを保つ成分ムチン

薬や漢方を使うことに抵抗がある人には食材豆知識として細胞内に水分を送り込み保持させて若々しさを保つ成分としてムチンが有名であるということもお伝えしておきましょう。納豆、オクラ、山芋、里芋、うなぎ、海藻などヌルヌルネバネバ食物に多く含まれています。 こういったものを積極的に摂取することでも細胞の外にある水分を細胞の中に送り込むことができますので是非試してみてください。

水毒セルフチェック

まず自分が水毒に落ちているかを見分ける方法をお伝えしておきましょう。人体のあらゆる臓器は36.5°以上の平熱で快適に機能するようになっています。ですから体内に体を冷やす余分な水分が存在すると体外へ排出して体を温めようとします。

体に毒がある人は

1.くしゃみ鼻水がよく出る、唾液が多い

2.下痢水様便がよくある

3.頻尿

4乏尿

5.寝汗をかく

6.運動、入浴以外でもすぐに汗をかく

乏尿はむしろお体から水を排出しようとしていないんだから水毒ではないのではと思われるかもしれませんがこれは水の排出がうまくいっておらず冷却水を体内に溜め込んでいる状態になってしまっているんです。

またさらに外観からわかることとしては、まぶたや下肢のむくみ、二重顎、下半身デブ、大根足、下がボテっとしているというのが水毒の人に見られる代表的な見た目です。決して悪口を並べた訳ではないですよ。また振水音という動くと胃のところでポッチャポッチャと音がしたりお腹が冷たくなったりといった症状も見られます。 なお色白の人は要注意です。若い時は細身でも中年以降、水太りになる人が多いとされているからです。以上の項目を聴いて当てはまるところがあるなと思ったかたはぜひ本日紹介する水毒解消の方法を実践してみては著者は推奨しています。

水分の過剰摂取が引き起こす病気

続いて水分が引き起こす病について見ていきます。個別の病に関して説明しているとブログが長くなってしまいますので全体に共通するところと一部の病をピックアップして解説していきたいと思います。先ほどから説明している通り水は体を冷やします。冷えて血行が悪くなると冷えた部分の細胞からは血管を拡張して血行を良くするプロスタグランディンやブラジキニンなどの炎症物質が生成されます。つまり体内で炎症も起こしてしまうんです。例えば冬場に指先などが冷えて痛く腫れ上がるしもやけも冷えからくる炎症と言えますし炎症は様々な病気を引き起こす原因になります。

炎症についての解説はライフサイエンスという本が分かりやすいですのでどちらの内容を参考に説明させていただきます。

炎症に関連する病気は様々ありますが炎症とは本来病気ではなく体に異常が生じたときに起こる防御反応のことです。熱を出して免疫の働きを良くしたりなどを行ってくれているのと同じです。つまり体を正常に戻そうとする働きで悪いことではありません。しかしこの炎症が長引いたり過剰になるとそれ自身が悪影響を及ぼすんです。

つまり炎症は過剰に怒った時に体に害を与えるんです。炎症には腫れるとか赤くなるとか様々な反応が含まれますが免疫も活発になります。炎症が過剰になると免疫も過剰になるんです。たとえば花粉症や食物アレルギーも免疫の過剰反応なんです。こういった炎症を引き起こすきっかけが冷えて血行が悪いという状態が長引くことによって起きてしまうそうです。こうした炎症が起き冷え体内に水が貯留することよって様々な症状が引き起こされます。肥満、神経痛、アレルギー疾患、耳鳴り、めまい、高血圧こういった様々な疾患と原因となりうるのが水分の摂りすぎなんです。

さてそんな水分の過剰摂取が行き着くところまで行き水毒の究極の状態といえるのが心不全です。これまで説明してきましたように体内が冷え水毒が存在すると下痢、頻脈、鼻水、くしゃみ、ね汗などにより余分な水分を排泄して体を温めようとする反応が起こります。しかしこうした反応だけでは十分に体を温められないくらい体が冷えてしまっている時は体はどうなるでしょうか?そういった時には体は脈を早くして体を温めようとするんです。仮に脈が1分間に10回増えるとなると体温は約1度上昇するんです。そして過剰な負担が心臓にかかると心臓の力が低下してしまいます。心臓の力が低下すると全身の臓器めぐる血液量が少なくなってしまいますので、あらゆるは臓器が血液が運んでくる様々な栄養素や酸素などによってその機能を維持しようとしているので心臓の力が低下するとそうした臓器の血液供給量が十分でなくなり全ての臓器の働きが悪くなってしまいます。

さらに腎血流が悪くなると腎臓での尿の生成排泄が悪くなり全身に水が溜まって体が冷え、また心臓に負担がかかるという悪循環に陥ってしまいます。下肢の浮腫みがひどくなると肺に水が溜まり喘息のような症状をおこします。さらに悪化すると胸水や腹水が生じてしまいます。

心不全においては西洋医学でも1日の水分摂取を厳しく制限し利尿剤を使って治療を行っていきます。 血液をサラサラにするために水分をできるだけ多く取るようにとを勧める西洋医学でさえも心不全の患者には水分摂取を制限させるんです。この心不全こそが水毒の究極の状態と言ってもいいでしょう。このように水分の摂り過ぎという些細なことが重大な疾患につながってしまうのだということをしっかりと覚えておきましょう。

まとめておきますと

1.水毒がある人は水を外に出そうとする症状を呈したり外観から見てわかるむくみ冷えなどの症状がある

2.冷えて血行が悪くなることにより炎症物質が分泌されたり様々な疾患が引き起こされてしまう

3.過剰な水分摂取で心臓に過負荷がかかることにより心臓の機能が低下してしまう

水分の正しい取り方

第3章水分の正しい取り方第3章では水分の正しい取り方について説明していきましょう ここまでは水分の取り過ぎがいかに体に悪い影響をもたらすのかということを見てきました。そしてこれから水とどう付き合っていけばいいのか?そこについて解説していきたいと思います。

最初に覚えておいていただきたい最も基本的なことは、まずは体から水分を出すということが挙げられます。大便も尿も出す時は気分がとてもいいものです。お風呂や温泉サウナ、運動などで汗をかくときも気分が爽快になります。これは排泄分泌現象というものがリラックスの神経と言われる副交感神経が働くことによって促進されるからです。排便をきちっとしてから食べる食事はおいしいですし水分も汗や尿を出してからとると美味しいんです。そんな気持ち分かりますよね。

運動で汗を排出後に水分を摂取

さてそんな水分の排泄に効果的なのが運動や入浴、サウナです。まず運動について説明しておきましょう。どんな運動でもある程度の時間をかけてやると必ず発汗してきます。それは筋肉を動かすことで血行が良くなり体が温まってくるからです。汗が出始める頃には体温が約1度上昇しており代謝は約12%アップします。体が温まり血行が良くなると当然、腎臓への血流も良くなり腎臓の働きが活性化して尿の生成排泄も多くなります。よって筋肉運動は発汗排尿を促し体内の余分な水分を排泄するには極めて大切だと言えます。さらに運動のメリットは挙げだすとキリがありませんが筋肉運動は結構良くて発汗、利尿を促すほかにも次のような生理効果が認められています。

1.免疫力を上げる

2.骨を強くする

3.記憶力を良くしボケを防ぐ

4.糖尿病の予防改善

5.うつを防ぎ自信をつける

6心臓の働きを助けて心臓病の予防改善をする

7.がんを防ぐなどです。

入浴後に水分を摂取する

続いて入浴についてですが42°以上の熱い湯が好きな人は10分程度。それ以下の温めの湯が好きな人は20分~30分程度入浴することが本書ではおすすめされています。どちらを選ぶかによって効果が異なりますが特に就寝前などはぬるめの湯で副交感神経を優位にしてリラックスすることをお勧めいたします。また下半身だけお湯につかる半身浴もおすすめです。半身浴の特徴は人の最大の発熱器官である筋肉の70%が存在する半身を集中的に温めるので全身浴よりむしろ体温が上がると著者は言っており30分以上の半身浴をすると入浴中や入浴後にも驚くほどの発汗があり水毒が改善される。下半身を集中的に温めるので下半身に位置する腎臓の血流が良くなり排尿が促され下肢、腰の痛みや足のむくみにも効果的、全身欲に比べて肺や心臓への負担が軽くなるので呼吸器疾患や心臓循環器系の病気がある人には特にオススメいうことで、全身浴、半身浴また温度も自分の好みに合わせて選んで頂けたらと思います。ただ、そう言われてもどう入っていいか選べないという方もいると思いますので、

参考に「一流の人をつくる整える習慣」から小林弘幸先生のお風呂の入り方を解説しておきましょう。まずお湯の温度は39°から40°のぬるめにします。そのお湯を肩から全身にかけてからゆっくりと湯船に入ります。そして最初は全身浴を5分位、首には自律神経を司るセンサーがたくさんあるので首まで浸かってじっくりと温めるとそれだけで体の状態は整ってきます。次に半身浴を10分やります。半身浴をあまり長く入りすぎるとせっかくリラックスした体が再び興奮してきますので半身浴も10分程度で終えます。全身浴から半身浴の順番なのは半身浴の後はお風呂から出た後に冷えを感じにくいからという理由です。自分好みのやり方を探すための第1ステップとしてこのやり方を試してみるのはいかがでしょうか?

さて続いてサウナ浴についてです。サウナ浴は1回に何分と決めずに嫌になったら外に出て冷水浴まで行うことが大切です。無理をしない範囲で行うことが大切で自分が気持ちいいなと感じられる時間で行うようにしましょう。そしてサウナと言えば水風呂なんですが水風呂が苦手なんだよなぁという方もいると思いますのでここでは医者が教えるサウナの教科書から気持ちいい水風呂の入り方を解説しましょう。

それは大きく息を吸い吐きながら入るということです。なぜ呼吸の仕方が影響するのでしょうか?身構えて息を止めて入る場合と吐きながら入る場合の違いを医学的に検証してみましょう。まず息を止めて入る場合です。息を止めるために事前に息を大きく吸っていると思います。このとき横隔膜は下がります。すると腹部にある多量の血液が横隔膜が下がることによってぐっと押し出されていくんです。その反動で血液は心臓に戻り心拍数が上がります。つまり心臓にかかる負荷が大きいということです。それにもかかわらず相変わらず息を止め寒さで身を縮めていると横隔膜は下がった状態を維持してしまいます。するとずっと心臓に負荷がかかってしまうんです。これが心臓がバクバクする原因です。対して息を吐きながら入る場合息を吐くと横隔膜は上がります。そうすると横隔膜によって押し出される腹部の血流量が減るため心臓に戻る血液も減っていきます。その結果、心臓への負担が減りバクバク感が抑えられるということなんです。こうすることによって冷たいという感覚も多少は和らいでいきます。また水風呂に入ってしばらくじっとしていると実は冷たさを和らげてくれる膜のようなものが発生します。これは自分の皮膚の表面と水の間に暖かい温度の層が発生する現象のことです。天女の羽衣のごとく皮膚表面を親さしく包み込んでくれるイメージです。羽衣をまとうと冷たくて嫌だと思っていた水風呂が冷たくて気持ちがいいなと思えるようになります。羽衣ができるのにだいたい30秒から1分はかかりますので息をゆっくり吐きながら浸かりしばらく待ってみてください。また水風呂に入るときに気持ちいいと言いながら入る人もいますがこれって実は医学的にもメリットがある方法なんです。のメリットは先ほど同様息を吐きながら入ることによって心臓への負担が和らぐということです。そしてもう一つは精神的な効果です。気持ちがいいというポジティブな感情は心臓血管系の反応を早めることが報告されていてサウナに入ったことでただでさえ心拍数が上がっているのに水風呂に浸かることでさらに心臓に負担がかかります。しかしポジティブな感情を抱くと心臓や血管系の反応が速くなるためにスピーディーに対処することができて体の負担を軽減することができるんだそうです。だから気持ちいいと言いながら入ることは心臓への負担を軽くするとともに免疫力を上げることができるサウナにうってつけの方法と言えます。

息を吐きながら気持ちいいと言って水風呂に入る是非試してみてください。また水風呂に入る前に心臓に負荷をかけすぎないよう緩めのシャワーを浴びてから水風呂にいるということも忘れないようにしてくださいということで体内から余分な水を排出するためには運動、入浴、サウナ浴を意識して行なってみてください。 余分な水分を排出し水が飲みたいなという気持ちになった時水分をとっても構いません美味しいと感じる量を飲みましょう。ただここで何を飲めばいいのか悩んでしまう方もいると思いますので本書で紹介されている飲むべき飲み物を紹介しておきたいと思います。

お勧めな飲み物は紅茶

それは紅茶です。水分を取るなら体を温める、水分に尿の出を良くするこの2点を満たす水分が理想的であることはここまでの話を聞いてくださった皆さんならお分かりいただけることと思います。そしてこの二つの条件を最も満たしている飲み物が紅茶なんです。

紅茶の効能についてお話しします。緑茶や紅茶などのお茶の成分は約200種類くらいになっています。その中でも特にカフェイン、カテキン、テアニンこの三つが有名です。

カフェインは強心作用血管を拡張性心筋への血流を多くして狭心効果を発揮に利尿作用強心効果により腎血流の増加量の生成排尿が促される酸抗アレルギー効果などです。

次にカテキンの効能は1.抗菌作用2.抗ウイルス作用3.抗ガン作用4.抗酸化作用.5血小板凝集抑制作用6.糖脂質代謝の促進作用などです。

テアニンの効能は腎機能を促し利尿効果を高め気分をリラックスさせる、血圧を下げる、アンモニア尿素の代謝を促して疲労を取るなどです。よって緑茶、紅茶の両方ともに尿の出を良くする作用と脂肪代謝を良くして脂肪の燃焼を促し高脂血症を防ぐ作用、さらには血小板の凝集をよくせいして血液をサラサラにする作用があるんです。漢方医学で言うと緑茶の色は緑この緑が体を冷やす色であり紅茶の色である赤黒と濃い色は体を温める色なんです。ですから紅茶が嫌いだというのでなければ紅茶を積極的に飲むようにするのがいいと筆者はすすめています。緑茶が好きだという方は体を温める塩分を含んだ梅干しをお茶のお供にするか、ひとつまみの天然を混ぜるといいでしょう。また体を温めるものとして最も有名と言っていい生姜も紅茶と合わせて摂取すると良いです。生姜のすりおろしを自分の好みに合わせて適量加える生姜紅茶はまさに体を温め発汗を促し利尿作用もある理想的な飲み物といえます。

体からしっかり水分を排出しその上で体を温める飲み物を飲む。この習慣を身につけ人生100年時代をより健康に生きていきましょう。

最後に

水分は飲めば飲むほど体にいいなんていう人もいますがやはり何事も過剰は毒なんだということを再認識していただくことができたのではないでしょうか?石原先生の著作はこれまで常識と言われていた健康法に対して疑問を投げかけてくれるものが多く非常に面白くためになりますので、興味をもたれた方はお手にとってみてはいかがでしょうか。

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