韓国では伝統的なお茶 ゆずの皮茶

お茶

柚子茶って聞いたことはあったのですが飲んだことありませんでした。今回貰い物で飲む機会があり、柚子は、健康に良さそうだなと飲んでみると、これが美味しんです。しかも作り方も簡単でした。

一風変わったこの柚子茶、調べてみるとさまざまな成分が含まれており、効果を見ると「風邪を予防できる、ダイエットや美容にも効果あり、疲労も回復できる、抜け毛も防止できる」などなど、「これは救世主の飲み物」なのかなと調べてみました。

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柚子茶とは

韓国の伝統的なお茶である柚子茶は、日本でも馴染み深くたくさんの人に飲まれているそうです。

日本では冬至の日になると、柚子風呂の入る風習があり、風邪を引かなくなると風習が今でも行われています。

ちなみに韓国でも冬至の日にはお風呂に柚子を浮かべる習慣があるようです。さらに、韓国では柚子茶を飲みながら柚子湯に入るという習慣があります。

風邪予防という日本での考えと同じで、寒い冬の日にビタミンたっぷりの柚子エキスを、体の外と中から摂り入れて健康になろうということです。

韓国で柚子茶は『ユジャチャ』と呼ばれ、お土産などでも人気の高い商品です。柚子茶はお茶に柚子を入れたものではなく、柚子のマーマレード(ジャム)にお湯を注いで飲むという、いたって簡単でシンプルな飲み物です。マーマレードになっているので、甘酸っぱく、柚子の香りが口いっぱいに広がる味です。

市販の柚子茶も瓶に入ったタイプが多く、柚子の皮や実が入ったジャムのようなものです。緑茶や紅茶など、お茶のほとんどは乾燥した茶葉を使用して飲まれているので、一風変わったお茶とも言えるかもしれません。

柚子茶の効果

クエン酸の効果

柚子にはクエン酸の量がレモンの2倍以上含まれており、疲労物質を除去すると言われています。また、キレート作用によりミネラル(カルシウム、鉄、亜鉛など)やビタミンなどが体内に吸収しやすくなる働きもあります。

リモネンの効果

リモネンには血行を促進する力があるので、体を温めて冷えを防止する効果があります。
血流やリンパの流れも良くなるので、冷え性や肩や腰などのコリを解消すると言われています。
また、柚子の香りにはリラックス効果があるといわれており、これはリモネンの成分に由来しています。
アロマディフューザーを持っている方は、柚子のアロマオイルでリラックスし、質の良い睡眠をとることが期待できます。

その他にも驚いた事に育毛促進と抜け毛を予防する効果も期待でるそうです。これは抜け毛などの原因となっている5αリダクターゼの働きを抑えるからだそうです。

アリゾナ大学の癌センター研究所では、2013年にリモネンが早期の乳がんに対して、癌細胞の増殖を抑える効果があることを発表しました。さらに皮膚がんについても効果があることを報告し、がんの発症リスクを抑えると言われています。

ビタミンCの効果

ビタミンCには強い抗酸化作用があり、風邪やインフルエンザの予防や疲労回復に役立つ非常に重要なビタミンです。その量はレモンより多く、特に皮に多く含まれているので、皮まで入っている柚子茶はビタミンCの含有量が多いと言えます。
この抗酸化作用により、紫外線による皮膚のダメージ、タバコ、ストレスなどによって発生した活性酸素から体を守ってくれます。
このほかにも、コラーゲンの合成を高める働きもあるので、美肌効果も期待できます。

ビタミンCが足りないと歯ぐきから出血をしやすくなりますし思春期以降の女性は貧血の人が多く5人に1人は貧血といわれています。貧血を治すためには鉄分が必要なのですが、鉄分は身体に吸収されにくいものが多いのです。

そこにビタミンCが加わると、鉄分が身体に吸収されやすい形になります。鉄と一緒にビタミンCをとることで、鉄の吸収率が約4倍になることがわかっています。そのため、貧血気味の人は、鉄分だけでなくビタミンCも一緒に摂取してみてください。

柚子茶にもビタミンCが多く含まれているので、普段の食事と一緒に飲むとより効果的です。

ペクチンの効果

ペクチンは腸内の善玉菌を増やす効果があり、これにより腸内環境が整えられ便秘を解消し、美肌効果を得られます。
最近は糖質制限ダイエットが流行っていますが、このペクチンでは糖質の吸収を抑制して血糖値の急激な上昇をゆるやかにすることができるので、まさにうってつけの効果と言えます。

リラックス効果

柚子の皮には『シトラール』という香り成分も含まれており、ストレスを軽減する働きがあります。

どちらもアロマオイルでも使用されており、さっぱりとした爽快感を与えてくれる香りです。

リモネンは、神経を正常に働かせる細胞を活性化する働きがあるので、不安やストレスなどを感じたときに、香りを感じるだけでも効果を発揮します。さらに、神経を落ち着かせてくれるので安眠効果もあるのです。

なかなか寝付けない夜に、温かい柚子茶を一杯飲むと、ぐっすり眠れるかもしれません。

柚子茶のカフェイン

柚子茶は、お茶などの茶葉は使用されていないので、基本的に『ノンカフェイン』です。

そのため、小さなお子様や妊婦さん、授乳中の方も安心して飲んでいただくことができます。

しかしここで、注意してほしいことがあります。それは柚子茶に含まれている砂糖の量です。

柚子茶は柚子のマーマレードでもあるので、砂糖がふんだんに使われたものが多く、カロリーも高めです。

妊娠中に糖分を多く摂取してしまうと、妊娠糖尿病になりかねませんし、肥満の原因になってしまうかもしれません。

市販の柚子茶を飲むときには、できれば1~2杯程度にしておいた方がよいでしょう。

しかし、自分で柚子茶を作るという場合には、砂糖の量を少なくするか、カロリーの低い砂糖を使うなど工夫をすることで、安心して柚子茶を飲むことができます。

柚子茶の淹れ方、作り方とおすすめの飲み方

美味しい柚子茶の淹れ方や自家製柚子茶の作り方をご紹介します。

自家製柚子茶の作り方

柚子茶を作るポイントは、晩秋ころから出る柚子を使用することです。

この時期の柚子は苦みも少なく、香りも強いので柚子茶向きの柚子なのです。

<作り方>
1.柚子(4個)を横半分に切り、果汁を絞ってボウルに入れ種は取り除きます。
2.白いワタの部分をスプーンでくり抜きます。
3.皮の70%ほどの重さのグラニュー糖を1のボウルに入れて混ぜます。
4.鍋に柚子の皮とたっぷりの水をいれて沸騰させて一度湯をすてます。
5.さらに水を入れて沸騰させて火を弱火にして10分煮ます。
6.柚子の皮を取り出し冷水にいれて粗熱をとり、千切りにしましょう。
7.3の果汁と6の柚子の皮を鍋に入れて火にかけ、弱火で10分ほど煮ます。
8.煮沸消毒した瓶などに詰めて出来上がりです。

丁寧に作るレシピですが、柚子の甘味を存分に生かした作り方なので、機会があれば試してみてください。

柚子茶の美味しい飲み方

柚子茶は様々な飲み方や食べ方ができます。一番のおすすめはほっとで温まるお湯割りです。

柚子茶を大さじ1ほどカップにいれて、お湯をそそぎ、軽く混ぜたら出来上がりです。

王道の飲み方ですが、これが一番おいしく、身体に染み渡ります。

夏場には、炭酸で割って氷を入れて飲むのがおすすめです。

また、紅茶やヨーグルトなどにも合うので、いろいろなものに混ぜて味わうのも楽しいですね。

他にも柚子茶をトーストに塗って食べる、鶏肉の炒め物にまぜる、ドレッシングにするなど、様々な楽しみ方があり、柚子茶の楽しみ方は無限大です。

まとめ

ふんわり温まる美味しい甘さの柚子茶ですが、実はとっても身体によい飲み物なのです。

がん予防や美肌効果、ダイエット効果など女性にも嬉しい効果がたくさんあり、今すぐにでも飲み始めたいお茶ですね。

自宅で少ない材料で作ることもできるので、もしたくさん手に入ったときには柚子茶の事を思い出し作ってみてくださいね。いつも缶コーヒーやジュースなどを飲んでいる方は、一杯でも柚子茶に変えてみて一緒に健康な体を目指してみましょう。

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