神社とお寺

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信仰・縁起物

神社とお寺の違い

「神社とお寺は何が違うのか。 神社は神様?お寺は?」

神社とお寺の違いを、よく知らずにお参りしている人がけっこういるのかと思います。

わたしも恥ずかしながら違いを説明できませんので調べてみました。

 神様と仏様 

神社と仏閣の根本的な違いに、まず宗教の違いがあります。神社は神道、お寺は仏教の施設です。基本的には、神社は「神」を、お寺は「仏」を祀っていることになっています。

神社は、天照大御神(アマテラスオオミカミ)、大国主命(オオクニヌシノミコト)などの、日本の神様が祀られて(まつられて)いて、  お寺には、お釈迦さま・阿弥陀さま・観音さまなど、インドからやって来た仏様を祀っています。

神道と仏教

神社は神道の施設、お寺は仏教の施設です。

なので、神社には神主・宮司・巫女がいて、神様にお仕えしています。

お寺は、僧侶・住職・尼僧など、いわゆるお坊さんが、お勤めや修行をしています。

 鳥居と門

神社の入口には鳥居がありますが、お寺には、山門や仁王門と呼ばれる門があります。

門の中には「阿形(アギョウ)」と「吽形(ウンギョウ)」の金剛力士像が、安置されていることが多いです。

参拝方法

神社は、一般的にパンパンと手をたたく『二礼 二拍手 一礼』なのに対して、お寺は、静かに『合掌』します。

ご神体と仏像

神社は神様(ご神体)を直接拝むことはできません。

しかし、お寺では仏像として仏様を間近に拝み見てお祈りすることができます。

神社にはお墓がない

お墓のある神社はまずありません。神道では死を穢れとして遠ざけるため、死者のための空間を持たないからです。

屋根

寺院の屋根

寺院建築は中国大陸から伝来した由来から、同じく大陸由来の「瓦」による荘厳な屋根が大きな特長です。中世以降は寺院の建築様式が多様化して、瓦だけでなく銅屋根でも重厚感のあるたたずまいの意匠が発展してきました。

神社の屋根

対して、神社では茅(かや)、檜(ひわだ)、柿(こけら:ヒノキ板をうすく剥いだ板)など、自然由来の材料で屋根が作られ、現代においてもその影響は色濃く残っています。

そのため、屋根の形状も寺院に比べシンプルでありながら、その表面は屋根材が細かく緻密に形成されています

呼び名

寺院の名前は、詳しくは○○山○○院○○寺となり、山号・院号・寺号といいます。しかし、名前が長くて呼びづらいので、一部を取って通称名(略称)にしたと言われています。

では、通称で「寺」と「院」があるのには理由があるのでしょうか、いいえ寺と院で格が違うわけではなく、中身が違うというわけでもありません。 通称で「寺」と呼ぶ場合が多いのになぜ「院」と称するかというと、寺号より院号のほうがその寺の特徴をよく表していたり、天皇家・摂関家と関係が深い寺院の場合に「院」で呼ぶ場合が多いようです。

ちなみに、寺院の名前の最初に山号がつくのは、昔は殆どの寺院が山の中に建てられており、寺院の所在地を示すためにつけられたもので、現在でもその呼称が続いているからです。
お寺の正面の門の事を「山門」というのも、ここから来ているようです。寺の中の建物の種類

「寺」とは、中国が漢と呼ばれていた時代に、高級官僚や外国からの来賓を宿泊させる建物のことを表していたのだそうですが、現代では僧侶が住む建物のことが多いようです。

「院」とは、もとは寺の敷地内の一部の別の建物のことでしたが、現代では寺に付随する建物のことのみをいう場合や、独自の建物のことをいう場合にも使われるようです。寺の建物には、他に「庵」や「坊」があります。

「庵」は、「あん」や「いおり」とも読みます。俗人が住む集落から離れ、寝泊りができる程度の質素な建物の意味があります。出家した人や世俗を離れた生活を好む隠遁者(いんとんしゃ)が住む小さい建物の意味です。
俳聖芭蕉が住んだ「芭蕉庵」や良寛さんが暮らした「五合庵」などが、有名です。

「坊」は、大きなお寺に帰属する小さな寺院をいいます。

※庵寺や坊というと小さいお寺が多いのですが、中には大きなお寺もあります。

神社は主に5種類の名があります

まず、神社の名称の最後につく社号は全部で6つ。「神宮」「宮」「大神宮」「大社」「神社」「社」です。それぞれに社号には、意味があります。

社号詳細格式
神宮
神宮と呼ばれる基準としては、皇室の祖先神を
祀っているかどうかです。ただし、「神宮」と
だけ言うと、伊勢神宮のことを指します。「伊
勢神宮」は通称で「神宮」が正式な名称です。
皇室とゆかりの深い由緒ある神社につけられる。とても高い

特別の理由を認められた神社につけられます。
天皇や皇室にまつわる人物を祀っている神社です。
高い
大神宮「大神宮」は伊勢神宮の出張機関というべき、東京大神宮の特別な社号 
大社
元々、国譲りを行なった大国主命を祀る出雲大社のみに
しか付かない称号でしたが、明治以降は奈良の春日大社
や長野の諏訪大社など全国から崇敬を集める格式の
高い神社で使われるようになりま
した。規模の大きい神社です。
地域信仰の中核をなす大きな神社を指す社号高い
神社最も一般的な神社。 
「神社」の略称。比較的小さな神社の社号。
大きな神社から御祭神を勧請した神社に用いられます。

人生儀礼における場面

日本では「無宗教」を公言する人も少なくありませんが、それでも思っている以上に神社仏閣に足を運ぶ場面はあると感じます。初詣に限らず、人生儀礼にも「神社」と「お寺」が深く関わってきます。

神社は主にお祝い事で訪れる機会が多いのが特徴と言えるでしょう。子供が生まれたことを報告する初宮参りや、子供の成長を祝う七五三、神前結婚式も神社で行います。また、還暦など長寿のお祝いも神道がベースにあるものです。

逆に人生の終焉、死を扱うのはお寺になります。お葬式も昨今はセレモニーホールで執り行われることも多いですが、菩提寺のある家庭ではお寺で開くのが一般的でした。また、お盆やお彼岸などのお墓参りにお寺まで連れ立つ人々の姿は今でも見られます。

とはいえ、神道にも神葬祭という葬儀があり、お寺で開かれる仏前式という結婚式もありと明確に線引きするのはなかなか難しいようです。歴史の中で変化し続けた神社とお寺、どう違うかと考えるより、どのように続いてきたかに注目すると、お参りもより趣深いものになるのではないでしょうか。

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