旧暦と新暦の違いを知らなかった?

信仰・縁起物

遠い昔から日本には、受け継がれている風習がたくさんあります。

全国的に同じ日に行われるものもあれば、地域によって日にちが違うこともあります。たとえば、七夕はほとんどの地域が7月7日としていますが、有名な「仙台七夕まつり」は毎年8月6日~8月8日に行われます。お盆に関しては東京では7月にお盆を迎えますが、地方では8月にお盆を迎えるなど地域によって時期が違います。なんでこのような違いが起こるかは「新暦」か「旧暦」のどちらをもとにしているかによって出ているんです。

では、新暦・旧暦って何?現在一般的に使っているのが新暦です。では旧暦との違いは?疑問を感じたので調べてみました。

旧暦とは

現在私たちが使っている暦は、「太陽暦(グレゴリオ暦)」です。この太陽暦が採用されたのは明治5年(1872年)で、それまでの暦を「旧暦」、太陽暦を「新暦」と呼んでいます。

一般的には改暦があった場合、それまでのものを「旧暦」といい、それからのものを「新暦」といいます。

日本では飛鳥時代(592-710)に中国式の「太陰太陽暦(たいいんたいようれき)」である元嘉暦を導入以来、和暦として使用していました。その後、862年に導入された宣明暦は800年にも渡って使われましたが、江戸時代の1685年に日本独自の太陰太陽暦である貞享暦(じょうきょうれき・1685-1755)への改暦され、以後、宝暦暦(ほうりゃくれき・1755-1798)、寛政暦(かんせいれき・1798-1844)、そして天保暦(てんぽうれき・1844-1872)を最後に太陽暦(グレゴリオ暦)に改暦され、太陰太陽暦はその歴史に幕を閉じました。

一般的には、太陽暦への改暦の直前に使われていた「天保暦」と呼ばれる暦法のことを、「旧暦」と呼んでいます。

旧暦と新暦との違い

旧暦の太陰太陽暦は、月の満ち欠けを基準としていますが、季節とズレがないよう太陽の動きも考慮にいれた暦です。新月から次の新月までは平均して29.5日間で、一年間が354日になります。太陽の動きを基準とする1年より11日短く、3年で約一か月のズレが生じることになります。

そうすると、実際の季節とだんだんズレてしまうことになります。

この問題を解消するために、約3年に一度、「閏月(うるうづき)」というものを設け、一年間を13か月にして太陽の動きに合うように調整していました。閏月は平均すると19年に7回ぐらいの割合で入ります。旧暦が月の満ち欠けを基準にしているのに対し、新暦は地球が太陽の周りを回る周期を基準にしています。

地球が太陽の周りを一回りするのにかかる時間は365.24219日です。そのため、1年間を365日とし、4年に一度366日にして調整しています。366日になる年を「閏年(うるうどし)」といいます。

日本が新暦を導入した理由

日本が新暦の太陽暦を導入した理由については、明治維新後の日本では海外との交流が活発になり、世界の基準に合わせる必要があったというのが最も大きな理由です。

また、財政上の理由があったという話もあります。明治になって官僚に月給を払うようになったのですが、旧暦のままだと約3年に一度、閏月があり、一年が13ヶ月になります。一ヶ月分余分に給料を払わないといけないので、それを節約したかったからとも言われています。

旧暦の月の覚え方

現在のように1月、2月と数字で表すだけではなく、1月を睦月、2月を如月と、旧暦では各月にそれぞれ呼び名がありました。これを月の異称・異名・別名など呼びますが、覚えられないですが由来を考えると、覚えやすくなるかもしれませんよ。

●1月 睦月(むつき)

お正月に親族が集まり仲睦まじくする月

睦月って何月

●2月 如月(きさらぎ)

寒さから、衣を重ね着する月→着更着

如月って何月

●3月 弥生(やよい)

暖かくなり草木がいよいよ生い茂る月→いよ生い→いやよい→やよい

弥生って何月

●4月 卯月(うづき)

卯の花が咲くころ、田畑に苗を植える月→植月(うづき)

卯月って何月

●5月 皐月(さつき)

早苗(さなえ)を植える月→早月

皐月って何月

●6月 水無月(みなづき)

田んぼに水を引く月

水無月って何月

●7月 文月(ふみづき・ふづき)

七夕に歌や文を書く月

文月って何月

●8月 葉月(はづき)

木々の葉が落ちる月、旧暦の8月は新暦の9月ごろになるので秋なのです。

葉月って何月

●9月 長月(ながつき)

秋の夜長、夜がだんだん長くなる月

長月って何月

●10月 神無月(かんなづき)

日本各地の神様が出雲大社に集まるので、出雲地方では「神在月(かみありづき)」というそうです。ほかの地域では、神様がいない→神無→神無月といいます。

神無月って何月

●11月 霜月(しもつき)

寒くなって霜が降りる月

霜月って何月

●12月 師走(しわす)

忙しくて師匠も走り回る月

師走って何月

最後に

お盆や七夕まつりのように地域によって日付のずれが生じているのはなぜ?と思っていましたが、新暦の日付に受け継がれたところと旧暦に合わせて行われるところがあるからなのです。

現在は数字で1月、2月・・・という月の呼び方ですが、旧暦は日本らしい風情のある呼び方です。使う機会はなかなかないかもしれませんが、日本の季節を感じることのできる呼び方を覚えておくのもいいかもしれませんよ。

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