新ジャガと普通のジャガイモ違いが分からなかった

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新ジャガの季節になるとおいしいジャガイモを食べられます。野菜類は新鮮なもの、旬のものが一番と多くの方が口を揃えて味が良いと言いいますが、では新ジャガはいつからいつまでの時期ものを言うのでしょうか。皮までおいしい新ジャガですが、普通のジャガイモとの違いは何?。身近な食材のジャガイモについて調べてみました。

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新ジャガの旬

春になると新ジャガがスーパーなどで出回り、その美味しさを楽しむ方も多いと思います。新鮮な甘さのある新ジャガは、皮を剥かなくても大変おいしですよね。

ジャガイモは旬は春と秋ですが、普通のジャガイモと新ジャガでは時期が異なります。普通のジャガイモは冬~春に植えたものが秋に収穫され、新ジャガは冬に植えたものを春~初夏の間に収穫されます。

春の新ジャガは九州産

新ジャガの収穫は3月~6月の間で行われますが、厳密にいうと新ジャガは産地によって収穫時期が異なります。本州では3月~6月が時期ですが、北海道では涼しい環境であるため、7月~10月が新ジャガの時期です。

ちなみにジャガイモで有名な北海道ですが、新ジャガになると生産地は変わり、主に九州になります。あれ?春の新シャガは北海道産のものではないのですね。なんか勘違いしてました。普通のジャガイモの生産量は北海道が最も多いですが、次いで鹿児島県、長崎県などの県もジャガイモの生産量が多い地域です。しかし、春に見かける新ジャガは北海道産ではなく九州産がほとんどなんです。なんか九州ってサツマイモのイメージが強いのでジャガイモって意外です。

新ジャガと普通のジャガイモとの違い

新ジャガは3月~6月にかけて収穫が行われますが、普通のジャガイモと異なる点は「貯蔵しない」ということです。

普通のジャガイモは収穫後2~3ヶ月程度冷暗所で貯蔵されたものが世に出回りますが、新ジャガは収穫してからすぐに出荷します。普通のジャガイモは販売される前に熟成させますが、新ジャガは新鮮なうちに販売されるということですね。そのため、収穫時期が旬の時期になります。

通常、ジャガイモは貯蔵(熟成)させていくうち、皮が固く内部の水分が減りますが、新ジャガはみずみずしい状態を維持したまま店頭に並ぶため、皮と一緒にジャガイモの風味をまるごと味わうことができます。ちなみに普通のジャガイモは収穫してから貯蔵されますが、一部が新ジャガとして出荷されます。

しかし、保存性の高いジャガイモはほとんどが貯蔵されることになり、冬~夏まで安定した出荷が維持されるんです。スーパーでジャガイモが必ず置いてあるのはこうした貯蔵技術のおかげなんですね。

新ジャガの特徴

新ジャガと普通のジャガイモって簡単に見分けることは難しくありませんか。パッと見ただけでは明確には私なんかは分かりません。そこで新ジャガの見分け方を調べてみました。

皮を見る

新ジャガか普通のジャガイモか判断する目安は、特徴となる皮です。新ジャガは皮が薄く、こすると容易に皮が剥がれます。また、水分が多く含まれているため、柔らかい感触をしています。

一方で普通のジャガイモは、貯蔵されることによって水分が抜けて全体的に固くなるため、皮も厚みを感じられる手触りをしています。販売されているジャガイモが新ジャガと普通のジャガイモだった場合、ほとんどが見分けられるように分かりやすくポップに記載がされていますが、頂きものなどで見分けがつかない場合は皮を見たり触って判断しましょう。

味わいの違い

新ジャガは水分が多いため、みずみずしい新鮮な味わいです。歯で簡単に噛み切れる柔らかい皮と、新ジャガらしい香ばしい風味を持ちます。

普通のジャガイモは熟成させたことにより、水分が抜けて凝縮されたジャガイモのホクホク感を楽しめます。また、普通のジャガイモは貯蔵し、熟成させるとデンプンが糖分に変わって甘みが出る特徴を持ちます。

新ジャガの良いところは沢山ありますが、普通のジャガイモも甘みが増して違ったおいしさがありますそれがジャガイモの良いところです。収穫してすぐ出荷される新鮮な新ジャガも、水分が抜けて風味と味が凝縮されたジャガイモも、どちらも適したおいしい料理に変えて楽しみたいです。

成分の違い

ジャガイモはもともとビタミンCが豊富な食べ物ですが、新ジャガは普通のジャガイモと比較すると4倍ものビタミンCが含まれています。その量はレモン1個分と肩を並べるほどであり、デンプン質により加熱してもビタミンCが破壊されにくい点もあります。

また、皮を剥いて食べることが多い普通のジャガイモに比べ、皮ごとそのまま食べられる新ジャガは、皮に含まれるミネラルなども摂取しやすい利点があります。

新ジャガの芽は必ず取る

ジャガイモを調理する際は、芽のくぼんだ部分を包丁の持ち手の角でえぐるように取り出すのが知られた処理法ですが、この下処理を行わなければならないのは新ジャガでも普通のジャガイモでも同じです。出荷されてすぐの新ジャガであれば芽は出ていませんが、時間が経つと新ジャガでも芽が出る場合があります。

ジャガイモの芽には毒があるとよく見聞きしますが、芽や皮が緑色に変色した部分には中毒を引き起こす可能性がある「ソラニン」や「チャコニン」と呼ばれる物質が潜んでいます。多く摂取すると下痢、嘔吐、腹痛、頭痛、めまいなどの症状を起こし、最悪死に至ることもある恐ろしい物質です。皮ごと食べられる新ジャガこそ、芽や皮の異変に気付くことが大切です。そのため、時間が経ってしまったジャガイモはしっかりと芽を取り除き、皮が変色したものは口にしないようにしましょう。

ジャガイモ保存方法

出来るだけ美味しく、安全にジャガイモを食べるためには家庭での保存が重要になります。なんとなくその辺置いといても大丈夫に感じますが、日当がある場所でジャガイモを保存すると上記でも触れたように皮が変色し、芽が出てくるスピードを早めてしまいます。

また、冷蔵庫で保存するとデンプンの一部が糖に変わってしまう為、揚げ物などの高温の調理をすると、アクリルアミドと呼ばれる発がん性のある化学物質が発生する可能性もあります。

新ジャガも普通のジャガイモも関係なく、保存は常温で日光の当たらない冷暗所にすることや、新聞紙で包むなどの適切な環境を整えると良いと言われています。また、ザルなどの上でリンゴと一緒に保存すると、リンゴから出るエチレンガスが発芽の進行を抑えてくれます。

最後に

ジャガイモを皮まで丸ごと楽しめる新ジャガは時期が来ると逃したくない食品です。いつからいつまでが新ジャガの季節か把握しておくと食べるチャンスを逃さずに済みます。甘みが詰まってホクホクな普通のジャガイモも、栄養たっぷりな新ジャガもどちらも時期によっておいしく食されてはいかかでしょう。

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