突然ですが日本三景を三つとも言えますか?いきなりこんな質問して申し訳ないです。実は友人とテレビを見ていた時に友人から日本の三景言えるか?と質問されました。何をいきなりと思いつつも恥ずかしながら三つ言えませんでした。他の友人も言えずにあれやこれやで最後はスマホで調べてる始末でした。
これって全部知っていて訪れたことがある人もいれば、ひとつかふたつはわかるけど全部はわからないという人もいるかもしれないと思いました。それに7月21日「日本三景の日」という記念日ですが、なぜその日が選ばれたのか知ってましたか?せっかく興味がわいてきたので日本三景について調べてみました。
日本三景とは
日本三景の読み方は「にほんさんけい」で、日本の三つの名勝地(めいしょうち)という意味になります。江戸時代(1603年~1868年)の儒学者である林春斎(はやししゅんさい・1618年~1680年)が「日本国事跡考(にほんこくじせきこう)」という書物の中で、素晴らしい景色として「宮島」「天橋立」「松島」を紹介していたことが日本三景のはじまりといわれています。
名勝地とは日本における文化財の種類のひとつで、芸術上または観賞上価値が高い土地として文化財保護法第109条第1項によって指定されたものになります。昭和27年(1952年)に日本三景は特別名勝に指定されました。
特別名勝とは、文化財保護法によって指定された名勝のうち、特に風致景観が優秀で学術上価値の高いものとして文部科学大臣が指定した名勝のことです。
日本三景
広島県の宮島(みやじま)
「宮島」は広島県廿日市市「宮島町」のことです。「宮島」のことを「厳島(いつくしま)」と呼ぶこともありますが、「厳島」は広島県廿日市市宮島町にある島のこといいます。
呼び方が違うだけで「宮島」と「厳島」はどちらも全く同じ場所を指していると考えて良いみたいです。また「安芸の宮島」という呼び方もあり、「安芸(あき)」とは広島県西部の昔の地名です。
宮島には、1996年にユネスコの世界文化遺産に登録された「厳島神社」もあります。
弥山から臨む瀬戸内海
宮島には「弥山(みせん)」という山があり、ロープウェイで上ることができ、瀬戸内海を360度見渡せる展望台からの景色は絶景と言えるとおもいますよ。
京都府の天橋立(あまのはしだて)
「天橋立」は、京都府宮津市の宮津湾と、内海の阿蘇海を南北に隔てる幅は約20~170m・全長約3.6kmの砂嘴です。砂州に約5000本もの松が生い茂る珍しい地形で何千年もの歳月をかけて自然がつくりだした神秘の造形です。
展望台から眺める天橋立はとても美しく、何千年もの時間をかけて自然が作り出した景色に見とれてしまいます。また天橋立を楽しむには展望所からの眺めはもちろん、天橋立の中を歩いたり、自転車や船に乗ったり、海水浴場で泳いだりと自然を感じていただける楽しみ方も人気です。(天橋立を歩いて渡ると片道約50分、自転車約20分です)
宮城県の松島(まつしま)
「松島」は、宮城県の松島湾内外に浮かぶ島々の総称です。松島周辺は、川や海によって陸地が削られ複雑に入り組んだ「リアス式海岸」で、複雑な入り江と、大小さまざまな島が点在する松島湾はとても美しい景観となっています。
松島にはいくつかの絶景ポイントがあり、陸地から眺めるのも良いのですが、遊覧船に乗って島の近くまで行くのは格別です。
無理やり「日本三景」人気ランキング
三カ所とも素晴らしい景色なので順位をつけるのはとても難しいのですが、令和元年(2019年)の観光客数で見た場合をランキングしてみました。
1位 松島
597万人(2019年)
2位 宮島
465万人(2019年)
3位 天橋立
320万人(2019年)
三景とも違う魅力があるので順位は無意味かもしれませんね。
二度と忘れない日本三景の覚え方
1・日本三景は、以下のようにそれぞれの頭文字をつなげて「あまみ(甘み)」で覚えると良いようですよ。
・天橋立(あまのはしだて)・松島(まつしま)・宮島(みやじま)
2・宮島は厳島と同じと考えても良いので、以下のように頭文字をつなげて「あまい(甘い)」と覚える方法もあるようです。
・天橋立(あまのはしだて)・松島(まつしま)・厳島(いつくしま)
「日本三景」の覚え方いかがでしょうか。覚えやすくないですか。
最後に
実際に訪れてみると三カ所ともとても素晴らしい景色ですから三景と言われるわけですから、江戸時代の林春斎が天橋立、松島、宮島を美しい景色と紹介したのがよくわかるはずですよ。
日本三景は三カ所とも海に面しており、春夏秋冬それぞれに素晴らしい景観を楽しむことができますが、特に日本三景の日の7月21日あたりは夏は青い海と深い緑が美しく際立つ季節です。
夏休みなどを利用して家族や恋人と観光に訪れてみるのもいかもしれませんよ。
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