今回は不眠を改善する三つの栄養素をテーマに、お話をしてきたいと思います。
皆さん夜はしっかりと寝ていますか?
現代はストレス社会といわれ満足な睡眠を取れてないという人は増加傾向にあり、成人の5人に1人21.4パーセントは睡眠の悩みを抱えていると言われているんです。
睡眠不足は万病の元
実は不眠が長く続くことで糖尿病のリスクが1.5~2倍程度に増加したり、高血圧のリスクが約2倍に増加したりすることも分かっています。
さらに不眠からくる眠気によって、交通事故を引き起こしてしまうリスクを上げてしまう心配もあります。
ただ眠りが浅いだけだからといって様子を見るだけではなく、しっかりと不眠症状を改善させるための取り組みを行う必要があるんです。
また以前のブログも参考にしていただければ幸いです。
睡眠不足で悩んでいる人におススメな栄養素 3選
そこで今回のブログでは不眠で悩んでいる人に、ぜひ試してみてほしい効果の期待できる栄養素を三つ紹介していきたいと思います。
不眠を改善するのに必要な栄養素その1・トリプトファン
不眠を改善するのに必要な栄養素その1は、こちらトリプトファンです。
トリプトファンは脳から分泌される睡眠ホルモンである、メラトニンや気分や感情を吐かせる効果のあるセロトニンを作るもととなる大事なアミノ酸になります。
トリプトファンは体内では作ることができない必須アミノ酸ですので、しっかりと食事から摂る必要があるんです。
睡眠ホルモンであるメラトニンは、朝起きて太陽の光を浴びてから14時間~16時間後に分泌が増えてきます。
トリプトファンは朝食で摂るのがおススメ
つまり食事で摂取したトリプトファンがメラトニンに代謝されるのに時間がかかりますので、特に朝ごはんでトリプトファンを多く含む食事を摂ることをお勧めします。
トリプトファンは、
- 牛乳
- 乳製品
- 豆乳
- 豆腐
- 納豆などの豆類
- バナナ
- アボカド
- 肉
- 魚(たらこ)などに多く含まれています。
これらの食材を積極的に食べてもらうと良いと思います。
不眠を改善するのに必要な栄養素その2・GABA
不眠を改善するのに必要な栄養素その2は、こちらGABAです。
GABAは脳や脊髄などの中枢で働く神経伝達物質のひとつなんですが、ストレスを軽減させたり興奮状態を抑えてリラックスを引き起こす効果があったり、不安やイライラ感を和らげる効果が期待できます。
GABAは、玄米に多く含まれています。
実は玄米中に含まれているGABAの量は、白米の約10倍もあることが分かっているんです。
なので玄米を積極的に食べてもらうことを、お勧めします。
GABAを多く含む食品として
- 玄米
- トマト
- アスパラガス
- じゃがいも
- ナス
- ココア
- チョコレート
にも多く含まれていますので、これらの食材をぜひ積極的に摂取してもらうと良いと思います。
また、GABAを含んだサプリなども上手く活用するのもいいかもしれません。
不眠を改善するのに必要な栄養素その3・グリシン
不眠を改善するのに必要な栄養素その3は、こちらグリシンです。
グリシンは近年不眠を改善する効果が科学的に実証されている、睡眠にとって大事な要素になります。
グリシンを取ることによって体の表面の血流が増加し、その結果体内の熱を逃すことで深部体温を低下させる作用が期待できるんです。
深部体温を低下させることで睡眠に入りやすくなったり、睡眠の質を高めることが期待できます。
グリシンが多く含む食品として
- 肉類
- 魚介類
- 豆類
- ナッツ類
- 牛筋
- 鶏軟骨などに多く含まれています。
つまりタンパク質が多い食品にはグリシンも多いということです。
特に肉や魚の骨や皮に多くのグリシンが含まれていますので、これらの部位についても食べられるのであれば、食べてもらった方が良いと思います。
出来れば栄養素は食事からがいいのですが、なかなか難しい方も多いと思います。
こちらもグリシンを含んだサプリメントの活用もいいと思います。
最後に
今回は不眠を改善させるために積極的にとってほしい栄養素として、
- トリプトファン
- GABA
- グリシンの三つを紹介しました。
不眠で悩んでいる人はこれらの栄養素をよく含んだ食品を、ぜひ積極的に食べてみてください。
もしそれでも不眠がなかなか治らなかったり、日中の眠気がなかなか取れない人は、治療すべき疾患が隠れている可能性があります。
日中の眠気が続く場合には特に睡眠時無呼吸症候群の可能性潜んでいますので、なかなか不眠が治らないという人は我慢せずに一度、病院受診をしてもらうことをお勧めします。
また、使い古した寝具を交換するのも良い睡眠に効果が期待できますので、検討しても良いかもしれませんね。
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