小麦粉の価格高騰により、米粉に注目が集まっていることをご存じですか?
米の消費量が年々減り米の価格が下落傾向にあることからも、米粉を利用しようという動きが広がっています。
米粉は旨さだけではなく、栄養面も魅力です。
米粉の魅力を再認識してみませんか?
小麦粉から米粉へ1・そもそも米粉とは?
米粉とは名前のとおり、米を粉にしたものを指します。
小麦粉の代わりに料理やお菓子づくりに用いられるのは、普段よく食べている米(うるち米)から作られる米粉です。
粒が細かい製菓用米粉や、小麦に含まれるグルテンを加えた米粉パン用米粉などもあります。
小麦粉と違い、グルテン(小麦の粘りのもととなるタンパク質)を含まないため、衣に使うとサクッとした食感、生地に加えるとモチっとした食感です。
また小麦粉のグルテンに対しアレルギー症状を引き起こす方の代替え食品としても活用されています。
小麦粉から米粉へ2・米粉の魅力
米粉はお米のやさしい風味や甘み、食感を楽しめるのはもちろん、栄養面でも魅力があります。
米粉の魅力1・効率的なタンパク質補給ができる
米粉は小麦粉に比べ、効率的にタンパク質補給が可能な食べ物です。
タンパク質の質を評価する「アミノ酸スコア」という指標があり、100に近いほど良質なタンパク質とされています。
小麦粉はアミノ酸スコア56に対し、米粉は89と高い数字です。
アミノ酸スコアが優れていると、タンパク質がカラダの中で筋肉、髪、皮膚などの材料などとして効率的に使われると言われています。
なお、アミノ酸スコアが低い場合でも、ほかの食べ物と組み合わせることでアミノ酸スコアを高められます。
大豆製品や卵、肉や魚などと組み合わせると、米粉も小麦粉もアミノ酸スコアが高まるため、バランスよく食べるようにしてはいかがでしょうか。
米粉の魅力2・揚げ物のカロリーカットができる
揚げ物の衣を小麦粉から米粉に変えることで、吸油量を減らすことができるため、カロリーカットが可能です。
米粉の吸油量が少なくなるのは、グルテンを含まないことで衣が膨張しないため、油を吸いにくいことが考えられています。
たとえば、小麦粉と水を混ぜたバッターと、米粉で代替えしたバッターを素揚げにして比較した研究では、米粉の方が吸油量を50%以下に抑えられたという結果がある程です。
揚げ物を楽しみながらカロリーカットしたい場合に、米粉を取り入れてみてはいかがでしょうか。
小麦粉から米粉へ3・米粉の活用アイデア
米粉は小麦粉と同じように、さまざまなシーンで活用できます。
具体的なアイデアをいくつかご紹介します。
揚げ物やグラタン、お好み焼きなどの料理に
米粉を初めて活用するなら、まずは料理から試してみてはいかがでしょうか。
お菓子に比べると失敗も少なく、手軽に取り入れられます。
揚げ物の衣に使えば、カリカリ、サクッとした仕上がりになります。
天ぷらの衣だけでなく、唐揚げの片栗粉の代わりにもなりますよ。
またホワイトソースやシチューのとろみづけに使えます。
小麦粉の分量よりやや少なめから入れてみて、様子を見ながら足していきましょう。
ほかにもお好み焼きやチヂミなどの粉ものに活用すると、外はカリカリ、中はモチモチとした、食べごたえのある仕上がりになりますよ。
小麦粉と同じ分量程度でOKですが、米粉によって水分を吸う量が違うため、水分量を調整するようにしましょう。
お菓子作りに
米粉をお菓子作りに取り入れると、粉をふるう手間がいらず、簡単に風味のよいお菓子が出来上がります。
クッキーやケーキ、マフィンにスコーンなど、さまざまなお菓子を作れます。
小麦粉をそのまま米粉に置き換えて作るのは難しいため、初めのうちは米粉を使ったお菓子のレシピで作ると失敗が少ないでしょう。
またお菓子づくりに使う米粉は、米粉の種類により仕上がりに差が出ます。
うまく膨らまないなどの失敗の原因にもなるため、レシピで勧められている種類を使うか「製菓用」として販売されている米粉を使うようにしてみては。
最後に
米粉を取り入れてみると、米のおいしさを改めて実感できるはず。
まずは手軽に出来る料理から、ぜひ試してみてはいかがでしょうか。
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